今週開催されるWRCラリーアルゼンチンで、ここ2年連続して勝利を飾っているヒュンダイ・モータースポーツ。今季は僅差ながらマニュファクチャラーズ選手権リーダーとして迎えるこのイベントで3連覇を目指す。
2016年はヘイデン・パッドンが自身初のWRC優勝をマーク、昨年はティエリー・ヌービルが最終ステージで逆転、0.7秒差とWRC史上3番目の僅差で制している。
マニュファクチャラーズ選手権でヒュンダイは、現在Mスポーツ・フォードに4ポイント差をつけての首位に立っている。グラベルラリーに戻るアルゼンチンでも、前戦コルシカ同様、ティエリー・ヌービル、アンドレアス・ミケルセン、ダニ・ソルドの布陣で臨む。ヨーロッパ外のイベントでは開催地でのテストが認められないため、3クルーはポルトガルでプレイベントテストに参加。アルゼンチンからはエンジンにジョーカーを投入するため、その確認も行った。
ミケルセンは2016年以来のアルゼンチン参戦。この時はポディウムフィニッシュを飾っている。
「アルゼンチンは、シーズンの中でもお気に入りのラリー。独特のグラベルで道はサンディなので、自分のドライビングスタイルに合っていると思う」とミケルセン。
「かなり角度をつけて、コーナーを攻めることができる。ステージは2回目の走行になるとかなりラフになることもあるので、マシンを労ることが重要だが、いずれにしても素晴らしいラリー。特にエルコンドールとミナクラベロの2ステージは、楽しみにしているよ」
昨年のアルゼンチンでは、パワーステージを先にフィニッシュし、モニターでラリーリーダーのエルフィン・エバンスがアクシデントに遭遇するのを見守っていたヌービル。0.7秒の僅差で劇的な逆転勝利を果たしている。
「アルゼンチンは、信じられないほどの情熱的なファンが集まる有名なイベント。素晴らしい環境の中を走るのは、本当にうれしい」とヌービル。
「昨年はパワーステージでドラマチックな勝利を飾るという、最高の思い出ができた。今回も同じリザルトを収めたい。非常に厳しいイベントで、マシンにもクルーにもタフなので、気楽に構えることはできない」
メキシコで3位、コルシカでは4位と上位リザルトが続くソルドは、アルゼンチンでも好調を持続させていきたいところ。
「アルゼンチンでたくさんの観客がステージ脇に集まり、僕らを応援してくれるのを見るのは、いつでもいいものだよ」とソルド。
「この雰囲気が、僕らを駆り立ててくれる。もちろん、トップを目指して戦っていく。ここのところ連続して好リザルトが続いているので、メキシコに続いてグラベル戦でのポディウムフィニッシュを加えたい」