シトロエンは今週開催されるWRCアルゼンチンに、クリス・ミーク、クレイグ・ブリーン、ハリ・アル‐カシミと、今季初めてとなる3台体制で臨む。
このアルゼンチンでは、C3 WRCにシャシーのトークンを投入。リヤアクスルのアップグレードを施す。今季は、イベント最大の山場となるエルコンドルが、史上初めて逆方向の上り走行で設定されるため、大きな試練になることは必至だが、アップグレード版C3 WRCのパフォーマンスに注目が集まる。
アルゼンチンの参戦は4度目となるミーク。そのうち、2015年にマークした自身初のWRC勝利を含め2回ポディウムに上がっている。
「このアルゼンチンでは、必ず選手権順位を上げる結果を残したい。非常にチャレンジングなラリーなので、ベストを尽くす」と気合いの入るミーク。
「コンディションは、ここ半年でどれだけ雨が降ったかによって大きく変わる。いずれにしても、とても好きなラリー。難しいラリーであることも、情熱的な地元ファンからの応援、どちらもね」
一方のブリーンは、昨年初めてアルゼンチンに挑んだが、この時はリタイアに終わっている。
「1度しか参戦していないラリーで、それも途中までで終わってしまった。そういう意味では、知識不足は否めない」とブリーンは慎重な構え。
「しかし、短い間だったがラリーをとても楽しめたし、スタートが待ち切れない。グラベルでC3 WRCを走るのは久しぶりだが、この路面での走りが改良されているのは明らか。自信を持ってこの難関グラベルに臨みたい」
3台目のC3 WRCを駆るアル‐カシミは、このアルゼンチンで今季初のWRC参戦を迎える。過去の参戦は2015年に1度だけだが、この時は総合6位に食い込んだ。
「アルゼンチンに参戦するのは久しぶりなので、本当にチャレンジングになると思うが、楽しみにしている」とアル‐カシミ。
「まずは、ペースノートを読み返して修正しながら、勢いをつけていきたい。個人的な目標は、完走して楽しむこと。そしてチームのことも支えていきたい」