2012年9月のパリモーターショーで発表されたプジョーの新型ラリーカー、タイプR5が初期テスト走行を無事に終えた。
テストが行なわれたのはフランス南部、マルセイユ近郊のリブー。12月15日から4日間にわたってグラベルロードを走行した208タイプR5は、初期プログラムの目標を無事に達成した模様だ。テストを担当したクルーはブライアン・ブフィエ/クサビエ・パンセリ。
プジョー・スポールのカスタマーコンペティション部門に所属するテクニカルマネージャー、アレクシス・アブリルは次のように語っている。
「とりあえず第一段階は終了した。でも次の段階に進むまでにやるべきことが山積みだね。信頼性の確認のためにはもっともっと走り込まないといけないし、それができて初めてパフォーマンスの向上に目を向けられるんだ。現時点では販売までの間に1万km近くのテストを予定している」
ドライブを担当したブライアン・ブフィエは「マシンの感触は悪くなかったよ。バランスもいい。これは将来のラリーカーの基準となりうるんじゃないかな。ターボのおかげでトルクもあるし、グラベルにおいては大きな武器になるね」と好感触を口にしている。
208 タイプR5はFIAの提唱するR5規定に則った最初のマシン。テストではバンパーが一部未塗装となっていたため展示車と違う印象を受ける。今後は207 S2000に取って代わる存在として、プライベーターたちを支えるラリーカーとなるはずだ。
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■写真で見る:プジョー208タイプR5
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