ラリーアルゼンチン、フィニッシュ後の各ドライバーからのコメント。アルゼンチンを初めて制したオィット・タナックは、難関グラベル戦でトヨタでの初勝利を飾ったことの喜びをかみしめた。
(カッコ内は順位の前日比)
[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタ・ヤリスWRC
■オィット・タナック/総合優勝(=)
「このチームでの初めての勝利を決められたのは、本当に特別なこと。とても短い間にマシンを改良させてきて、今は自分の期待通りになっている。これで、自分にも最高の自信を与えてもらった。チームも、自分のことをとてもサポートしてくれている。こういうラリーを初めて制したことはとてもうれしいが、もちろん簡単ではなかった。序盤はかなりプッシュした。ギャップが広がるにつれて、コントロールもしやすくなったし、今日は手堅く行った。方向性はいいし、選手権争いでも差が詰まってきている。まだシーズンの序盤なので、この先も同じ流れを維持していかなくてはならない」
■エサペッカ・ラッピ/総合8位(↓)
「初めてのラリーアルゼンチンでは、ポジティブなことが得られた。初めてのここでの参戦で予想していたよりも、いい速さが出せた。ここでは自分たちのマシンがベストだったようなのが、とても助けになった。オットはラリーを通してコントロールしていた。本当におめでとう。僕らはパンクが何度もあったので、何が原因なにか調査しなくてはならない。これでかなりタイムはロスしたが、どのステージも走り切って経験を積んだ。シーズンの序盤はいつも簡単にはいかないものだし、自分にとっても経験の少ないイベントが続くが、いい場面もたくさんあったのでポルトガル戦につなげたい」
[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20クーペ WRC
■ティエリー・ヌービル/総合2位(=)
「アルゼンチンでポディウムに上がり、パワーステージも勝ててゾクゾクしている。コルシカが厳しい内容になったので、少し安心した感じ。この週末はペースが出せていたし、マシンも扱いやすかった。チームは本当にいい仕事をしてくれたし、心から感謝している。できるだけポイントを獲得してセブに引き離されないようにするために、パワーステージはプッシュしなくてはならないと思っていたが、それができた。アルゼンチンの内容にはハッピーだし、ポルトガルを楽しみにしている」
■ダニ・ソルド/総合3位(=)
「チームにとって、本当に素晴らしいラリーになった。カルロスとともにシーズン2度目のポディウムに上がり、コンペティティブなペースを維持できて、本当にハッピーだ。毎日、ポジション争いが激しく、この週末はタイムが接近していた。ここでチームがダブルポディウムを獲得して、マニュファクチャラーズポイントも大量に獲得できて、いいイベントになった。最終日はリスクを負い過ぎず、3位でフィニッシュすることに専念した。ありがたいことに、だいぶ差がついていたので、ポディウムに上がるというミッションを果たすことができた。ファンからの応援も熱烈だった。本当にこのショーを満喫したよ!」
■アンドレアス・ミケルセン/総合5位(=)
「まず、ポディウムに上がったティエリーとニコラ、ダニとカルロスを祝福したい。チーム的には、今回は3台が揃ってトップ5に入ったので、とてもコンペティティブな週末になった。僕らは、最終日でステージウインが1本、パワーステージでセカンドベストをマークして3ポイントを獲得できたので、ポジティブな一日だった。もちろん、あと2つくらい上の順位を戦いたかったが、残念ながら金曜日のタイムロスでそれができなくなった。争いの激しいタフな週末だったが、グラベル連戦の滑り出しとしてはとてもよかったね」
[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・フィエスタWRC
■セバスチャン・オジエ/総合4位(=)
「この週末は信じられないような雰囲気だった。ステージにこれだけたくさんのファンが集まったのを見たことがないよ。自分たちには簡単なラリーとは行かず、改善しなくてはならない部分もあった。でも、厳しい内容のイベントで16ポイント獲れたのだから、そう悪くはないよ。今日のステージも、予想通りチャレンジングだった。ラフだったし、速度もグリップも低かった。そして、自分たちもこうしたコンディションではムチャクチャ速いというわけでもない。パワーステージではいいタイムを出すために必死でプッシュしなくてはならなかった。それで4ポイント獲得できたのは、重要なことだ」
■エルフィン・エバンス/総合6位(↑)
「全てのことを考えれば、6位は悪くない結果。堅実にポイントを獲得できて、よかった。でも、この週末は、とにかくペースが出なかった。残念だし、こんなことをするためにここに来たわけじゃない。何がいけなかったのか、分析しなくてはならない。エンジニアはデータを研究し、自分はオンボード動画を見ながら勉強して、ポルトガルでは勢いを取り戻したいね」
■テーム・スニネン/総合9位(=)
「チャレンジングな週末だったが、マシンはアメージングだった。ドライブしやすくで、自分もラリーを楽しめた。できればもう少し速く走りたかったけどね。金曜日にあまりいいタイムを出すことができず、残りの2日間は走行順が悪くなってしまった。それは誰にとっても同じことなので、金曜日にいい走りができるよう、改善しなくてはならない。でも、全体としてはいい経験になった。簡単なものではなかったが、いい経験。来年は、予想が立てられるので格段に準備しやすくなる」
[シトロエン・トタル・アブダビWRT]
シトロエンC3 WRC
■クリス・ミーク/総合7位(↑)
「いい一日だった。ポルトガル向けのセットアップテストに活用し、有意義だった。フィーリングはとてもよかった。それを除けば、結果を残すことができずフラストレーションがたまっている。自分にとって重要なことは、今回C3 WRCに投入したアップグレードで、一貫性が格段に高まったことだ。週末を通して自信が得られた。ポディウム争いをしていた時でもね。常に状況をコントロールできていたので、この方向性に進み続けなくてはならない」
■カリッド・アルカシミ/総合14位(=)
「実際のパフォーマンスを結果に反映させることができず、チームとしては残念。それでも、C3 WRCが着実に前進していることをうれしく思うし、近いうちにいいリザルトにつながると確信している。個人的には、先頭走行は全く簡単ではなかったが、チームに戻ってまた選手権の雰囲気を楽しむことができて、ハッピーだった」