WRCメキシコのパワーステージにおいて、Mスポーツ・フォードのセバスチャン・オジエがシケインを通過しなかったとしてタイムペナルティが科され、その結果パワーステージポイントを剥奪されたことに対する抗議について、FIAは5月4日、パリで聴聞を行ったが、裁定については先送りした。
オジエはこのメキシコ戦で、1分3.3秒の差をつけて優勝。パワーステージではセカンドベストタイムをマークし、ボーナスポイント4も獲得した。しかし、ラリーオフィシャルは、11.07kmステージの終盤にあるシケインを通過しなかったとして、10秒のタイムペナルティを科した。これにより、パワーステージでのタイムが7番手となり、ボーナスポイント圏外に後退してしまった。
Mスポーツ・フォードは、このイベントのスチュワードの裁定に対して抗議を行い、チームのリエゾンマネージャー、リチャード・ミルナーが4日、FIAの国際抗議法定に出席。オジエは現在、ポルトガルでテスト中のため、聴聞会には出席しなかった。聴聞を終えた後、FIAはMスポーツ・フォードに対し、裁定は「1〜2週間後」に下すと伝えた。
もし、Mスポーツ・フォードの抗議が認められれば、メキシコ戦での他ドライバーのパワーステージでの獲得ボーナスポイントも変動するため、ドライバーズ選手権でのセバスチャン・オジエのリードは、2位ティエリー・ヌービルに対して10から15に広がる。一方、この場合でもマニュファクチャラーズ選手権の順位は変わらない。