WRC第6戦ラリーポルトガルは5月17日、シェイクダウンが行われ、ヤリ‐マティ・ラトバラがトップタイムをマークした。
バルタールのラリークロスサーキットに設定された4.60kmのコースで、ラトバラは0.3秒差のベストタイムを刻んだ。セバスチャン・オジエ、ティエリー・ヌービルが同タイムの2番手だった。
ドライでダスティなコンディションの中、タイムはいずれも僅差で、トップ8が1秒内にひしめきあった。1回目の走行でもトップタイムを叩き出したのはラトバラ。その後、クリス・ミークが2回目の走行でラトバラのタイムを上回ったが、ラトバラが3回目の走行でさらに更新。このタイムが、最終的に全体の最速タイムとなった。同様に、ほとんどのドライバーが、最後の走行で最もいいタイムをたたき出している。
コルシカ、アルゼンチンと、ここ2戦でリタイアを喫するなど厳しい展開が続いているラトバラは、このポルトガルで流れを変えていくことを目指す。
「春は厳しい時期となった。今回のラリーを、シーズンのターニングポイントにしたい」とラトバラ。
「とにかくフィニッシュラインを越えたい。クリーンなラリーをして、自分の出せる速さをつかみたい。マシンは充分にコンペティティブだと思っているので、落ち着きを保って自分の仕事をしなくてはならない」
「3回の走行の間は、変更は何も行わなかった。変更の必要がない時は自分で分かるし、セッティングが合っているということ。これがあるべき流れだ。シェイクダウンで何か作業を始めなくてはならなくなるのは、いい兆候ではないね」
ミークとアンドレアス・ミケルセンが同タイムの4番手。3戦欠場が続いたヘイデン・パッドンは6番手タイムだった。
WRCポルトガル シェイクダウン結果
1. ヤリ‐マティ・ラトバラ トヨタ・ヤリスWRC 3:03.5
2= セバスチャン・オジエ フォード・フィエスタWRC +0.3
2= ティエリー・ヌービル ヒュンダイi20クーペWRC +0.3
4= クリス・ミーク シトロエンC3 WRC +0.7
4= アンドレアス・ミケルセン ヒュンダイi20クーペWRC +0.7
6. ヘイデン・パッドン ヒュンダイi20クーペWRC +0.8
7= オィット・タナック トヨタ・ヤリスWRC +1.0
7= エサペッカ・ラッピ トヨタ・ヤリスWRC +1.0
9. ダニ・ソルド ヒュンダイi20クーペWRC +1.4
10. テーム・スニネン フォード・フィエスタWRC +1.9