ラリー・ポルトガルのオープニングステージをベストタイムで終えたトヨタのオィット・タナックは、明日からの本格的な戦いではスタート順に悩まされることを覚悟しつつ、選手権を争うセバスチャン・オジエやティエリー・ヌービルよりも上位でのフィニッシュを目指す。
「いいテストができたし、すごくポジティブにラリーを迎えることができた。アルゼンチンのようなリズムで走るのがとりあえずのプランだ」と語るタナック。
「シーズン序盤は少しスローなスタートだったけど、今のヤリスはコンペティティブになって、どのラリーでも優勝を狙える状態だ」
「もちろんセブはすごいし、まだポイントも大きく離れている。捉えるのはすごく大変だけど、それがシーズンを通してのターゲットになる。今年、それができないことはないと思っているよ。もちろん、ティエリーだって脅威だ。ツキがない時もあったけど、それでもいいポジションにつけることができているし、彼が路面を選ばずに速いのは証明済みだからね。今年の選手権争いは接近戦だよ」
「このポルトガルは、アルゼンチンと比べるとスローなステージが少ないから、その意味ではよりヤリス向きだと思う。スタート順も前のふたりよりいいポジションだし、ベストを尽くしていい結果を残したい。レッキの感触だと去年よりルーズグラベルが多かった。だから僕らより後ろでスタートするドライバーの方が有利だと思うけど、初日にいいポジションをキープして、土曜日から争いに加われるようにしたいね」