全日本ラリー選手権第4戦「Sammy久万高原ラリー」が、5月18~20日に愛媛県久万高原町を舞台に開催される。2014年以来のグラベル開催となる今大会のレッキを終えて、現在ポイントリーダーの鎌田卓麻(スバルWRX STI)は、荒れた路面コンディションを警戒した。
「レッキの段階で道がすごく荒れていました。改めて四国の荒れた道だなあ……と実感しています。グラベル時代の久万高原はスバルBRZで走っていますが、四駆のマシンでは初めて。BRZで出場していた当時よりも、道幅の印象が違っていて、マシンサイズも大きくなっているので、ペースノートも全て作り直しました。新しいラリーに参戦する感じです」
鎌田はマシントラブルを警戒しながらも、SS1から攻めていく必要があると考えている。
「このようなコンディションでは、抑えたとしても、パンクやトラブルは出てきてしまう場合があります。どれくらい攻めるのか、その具合が難しいです。ラリー前半から攻めて、様子を見たいと思います。グラベルの強いドライバーがたくさんいますが、僕も得意なので、最低でもポディウムを狙っていきたいです」
前戦ラリー丹後でシーズン初勝利を記録し、鎌田に5ポイント差のランキング2位に浮上した勝田範彦(スバル)。彼は初日のSS1が勝負の鍵になると指摘した。
「かなり路面は荒れていたし、レッキでもバーストしていたクルマがいたようです。以前走っていたグラベル時代の久万高原と同じ、四国の荒れた道という感じです。SS1とSS3で使われる『大野ヶ原』はかなり荒れていて、バーストせずにここを走れるのかなと思うほどでした。路面がいい箇所はみんな攻めるでしょうし、一番嫌なステージ(SS1/SS3)が勝負どころになる気がします。攻めると攻めないでは、タイムも相当変わるでしょう。これからグラベルラリーが続くので、いい流れを持って、最低でも3位以内には入りたいです」
ラリーは19日土曜日に久万高原町役場でセレモニアルスタートを行い、初日は6SS、39.56kmを走行する。