世界ラリークロス選手権は今週、シリーズとして初めてシルバーストンサーキットで開催する。
シーズン4戦目となる今回は「スピードマシン・フェスティバル」と題して、英国モータースポーツの聖地であるシルバーストンサーキットを舞台にモータースポーツの世界選手権に、音楽ライブ、Eスポーツ、ドリフトなどを組み合わせた一大イベントとして開催される。
世界RX戦の競技では、サーキットのランドマークであるシルバーストンウイングを背にラリークロスコースを特設。絶好の観戦環境を作り上げる。このシルバーストン戦には、最高峰のスーパーカー部門に25台がエントリー。今季はワークス支援を受けるPSRXフォルクスワーゲン・スウェーデン、チーム・プジョー・トタル、EKSアウディ・スポーツが凌ぎを削っており、ここまでPSRXのヨハン・クリストファーソンが2勝、プジョーのセバスチャン・ローブが1勝をマーク。ドライバーズ選手権では、3戦を終えた時点で16ポイント差にトップ6がひしめいている。
前戦ベルギーで今季初優勝をマークしたローブは「ベルギーで勝つことができ、とてもポジティブな気分。もちろん、この勢いを続けていきたい」とコメント。
「シルバーストンで参戦したことはあるが、今回は競技レベルがより高いし、前回は雪だったので比較にはならないと思う。1年のいつ開催されたとしても、英国で天気を予想することはできないので、あらゆる状況に備えなくてはならない。コース自体はかなり低速。以前は速い区間もあったと思うので少し残念だが、どんなコースであろうと全力を尽くして、選手権順位を上げることを目指す。みんなが同じ目標を持っているよ」
一方、地元英国出身のスポット参戦では、英国ラリー選手権を3回制しているマーク・ヒギンズが、世界RXデビューを果たす。ヒギンズが駆るのはアルバテックレーシングのプジョー208だ。
今回は、米国で新たに立ち上がるラリークロスシリーズ、アメリカズラリークロス選手権(ARX)が併催。ARXにとって、これがシリーズ最初の開催となる。この部門には、既報通りスバル・ラリーチームUSAからクリス・アトキンソンが登場する。
世界RXに初登場するシルバーストンのコースは、0.972kmmで舗装とダートの割合は40%/60%となっている。