TOYOTA GAZOO Racingチャレンジプログラムにより今季WRC2に挑戦している勝田貴元。前戦ポルトガルではラフな路面にデイリタイアを喫したが、結果が出なかった代わりに多くの収穫を得た、と前向きだ。
ポルトガルで学んだことは?
「結果的にはダブルパンクチャーでスーパーラリー再出走という残念な結果になりましたが、とてもラフなコンディションの中、結果が関係ない分、セッティングやドライビング、タイヤチョイスをいろいろ試すことができたのは収穫でした。特にセッティングの面は次に繋がる感じの、いままでやったことがないことも試したので、僕としてもチームとしてもプラスになったと思います」
昨年はここでポディウムだったのですが、レッキ後の感想はどうですか?
「去年と同じステージはやはり走っている分よくわかります。今年に入ってからペースノートのシステムを全部新しくしたんですよ」
どのような変更だったのですか?
「根本的なシステムの変更でした。いままで、最初は1から6までの段階で、去年の最初に1から10にしたんですけれど、1から10までの中でほぼ1から7までくらいしか使っていなくて、もっと1から10までをフルに使えるようにしました。昨年まではフィンランドのようなステージはすごくフィーリングが良かったのですが、ポルトガルとサルディニアに来た時に全部1とか2ばかりになってしまって、その差が難しくなっていたので、そこを上げることによっていままで2だったところが3になってわかりやすくなっています。今年のラップランド・ラリーから始めました。最初は不安もあったのですが、ラップランドもスウェーデンも割と良くて……ターマックは別のフィーリングで難しかったんですけど、でもペースノートは悪くなくて。ここも同じ感じで新しく作り直しました。去年と比べてラフなセクションも多いので、そこだけちょっと気をつける必要があります」