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WRCイタリア:デイ3もヒルボネンが首位

 

 第12戦イタリアのデイ3は10月20日(土)に6本のSSが行なわれた。コースはオルビアの西南に広がる3ステージを各2回走行する計6本、115.92kmで、定番ルートが中心だ。コースはほとんどの部分がドライだが、やや湿っているところもあり土煙はそれほどひどくない。

 ポディウム争いは、トップ3のタイム差がすでに大きく開いているため、各選手ともペースを落とし大きなドラマは起こらなかった。ラリーリーダー、ミッコ・ヒルボネンはSS11で3番手タイムを刻んだのがデイ3でのベストリザルト。「2位との差は十分にあり、リスクを負って攻める必要はまったくない。パンクやコースアウトに気をつけながら慎重に走ったよ」と、余裕の笑顔でコメント。「優勝さえできればそれで十分だ」と、デイ4でも巡航走行を続ける姿勢を明らかにした。

 2位エフゲニー・ノビコフも大きくペースダウン。「ミスをしないように、ただそれだけを考えて走った」と語った。コ・ドライバーのイルカ・ミノアは「エフゲニーはとても落ち着いて走っている。今日は1回もミスをしなかった」と、ノビコフのステディな走りを賞讃。第4戦ポルトガル以来となる、ノビコフのキャリア2度目の2位フィニッシュは目前だ。

 上位3選手の中では、3位タナックが冷たい汗をかいた。午前中のSSを走行中、警告灯が点灯。「ランプの誤点灯を別にすれば、何も問題のない1日だった。明日のステージは短い。ただ普通に走るだけさ」と、タナックはクールに1日をふり返った。

 唯一、攻めの走りを続けたのはデイ3で駆動系のトラブルにより7位まで順位を落としたマッズ・オストベルグだ。SS9でベストを刻みアンドレアス・ミケルセンを抜き6位に浮上。そしてSS11、12と2ステージ連続ベストでクリス・アトキンソンとセバスチャン・オジエを抜いて4位まで順位を上げた。さらにSS14でも最速タイムをマークしたが、3位タナックとの差は1分27秒と大きく開いている。「午前中のステージではリスクを承知で激しく攻めた。予想よりもうまくいったが3位を狙うのは無理だ。明日は4位キープの走りでいく」と、オストベルグは満足そうな表情で語った。

 再出走組はペター・ソルベルグが9位、ヤリ-マティ・ラトバラが15位。ソルベルグは「昨日は自分のミスでチームを失望させてしまった。モチベーションを保つことが難しいが、ファンのために走り続ける」と、苦しい心の内を吐露した。



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