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MHのWorld Rally News:ヌービルがイプルーラリーでリベンジ

©Martin Holmes Rallying

ベルギー出身のティエリー・ヌービルが、母国最大のラリーイベント、イプルーラリーにヒュンダイi20 R5で参戦。2日間に渡るイベントでSS2から首位に立つと、その座を最後まで譲らずに優勝。不運に終わった昨年の雪辱を晴らした。

Martin Holmes Rallying

32台のR5マシンを集めた人気イベントは、ベルギー国内戦とともにインターナショナルシリーズのTER、MSA英国選手権のタイトルも懸けられたが、上位6人をベルギーのドライバーが占めた。

ヌービルのライバルは事実上、フランスのブライアン・ブフィエのみだったが、トップで迎えたSS2でクラッシュ。背中に負傷し病院に搬送された。初日には、ケビン・アッブリング、オーレ・クリスチャン・ベイビーも相次いでコースオフ。TERノミネートの最上位は、シュコダ・ファビアR5を駆るベルギーのセバスチャン・ベドレだった。英国選手権の最上位はフォード・フィエスタR5のマット・エドワーズ。

MSA

SS2から最終1本前までリードしていたキース・クローニンは、最終ステージでパンクに見舞われ、エドワーズ、デビッド・ボギーの後ろでのフィニッシュとなった。エドワーズもトラブルの多いラリーとなり、ステアリングラックの破損のほか、電気系トラブルにも苦しめられた。

MSA

同じく英国人勢では、ライ・イエイツはコ・ドライバーの体調不良、アレックス・ラッペイはブレーキトラブル、サム・モファットはエンジントラブルでそれぞれリタイアを喫している。


フィンランドの連盟はスター・オブ・ザ・フューチャーに23歳のヘンリ・ホッカラを選出。来月のWRCフィンランド戦にR2マシンでの参戦機会を与える。25歳以下のドライバーを対象にしたこの企画は、今年で5年目。これまでの4人の受賞者は、テーム・スニネン(2014年、現在MスポーツからWRCに参戦)、ヤリ・フッツネン(2015年、現在ヒュンダイの育成プログラムで参戦中)、ユーソ・ノルドグレン(2016年、現在シュコダの育成ドライバー)、エミル・リンドホルム(2017年、現在プリントスポーツのR5プログラムで参戦中)といずれも、その後ステップアップの道を獲得している。


オーストリアラリー選手権第4戦、ラリーシュニーベルグランドは、フォード・フィエスタR5のニキ‐マイアー・マインホフが優勝。ゲルハルド・アイグナーのフィエスタWRCに、4分以上の大差をつけた。


ヘイデン・パッドンがニュージーランドラリー選手権第4戦ラリーサウスカンタベリーに、ニュージーランド独自のAP4規定で製作したヒュンダイi20で参戦し、優勝を飾った。パッドンは、開幕SSから首位に立つと一度もその座を譲らず、1本を除いて全SSでベストタイムを獲得。2位のアンドリュー・ホークスウッド(マツダ2 AP4)に4分差をつけた。最終ステージまでは、チームメイトのブレンダ・リーブスがホークスウッドを先行していたが、電気系トラブルにより8位でのフィニッシュとなった。

Geoff Ridder


フィエスタR5を駆るジョシュとサムのモファット兄弟は、FIAセルチックラリートロフィーのシーズン中盤を迎え、先週はドネガルラリーに参戦。それぞれ、3位、2位でのフィニッシュとなった。優勝は、選手権外規定のスバルWRCで参戦したマヌス・ケリー。国内戦部門では、いずれもダリアンT90 GTRを駆るイアン・バレットとケビン・ギャラハーが1位、2位でフィニッシュした。


オーソドックスなラリーは本質的に退屈だとプロモーターが信じる兆候は、さらに深まって行きそうだ。パワーステージのフライングフィニッシュに、人工的にジャンプを作って魅力を高めようとするWRC戦が増えている。ラリーGB(最終SS以外をパワーステージに指定)がこれに同調するプランを発表すると、ラリーフィンランド(あちこちジャンプだらけのイベントだが!)も同様の考えを明かした。

(Martin Holmes)



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