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Mスポーツ・フォード、山場のWRCフィンランドに新エアロ投入

©M-Sports

7月26日に開幕するWRCフィンランドに、Mスポーツ・フォードは3台のフィエスタWRCをエントリーする。6週間のブレイクを経て迎えるシーズン山場の一戦を、エースのセバスチャン・オジエはドライバーズ選手権2番手で迎えることとなる。

高速グラベルラリーで首位に返り咲くチャンスを最大限に広げるために、Mスポーツ・フォードはオジエのフィエスタWRCに新しいエアロパーツを投入する。リヤバンパーとディフューザーでより効率の高いダウンフォースを発生させる最新スペックは、Mスポーツとフォード・パフォーマンスの間で進行中の開発による、初めて目に見えるかたちの成果だ。

チーム代表のマルコム・ウィルソンは「長いブレイクだったが、必死の作業が止まることは一度もなく、チームはフィンランドに新しいエアロを間に合わせるために、寸暇を惜しまず働き続けた」と語る。
「今回は1台のみだが、セバスチャンにさらに力を与えるものと自信を持っている。シーズン後半に目指すのは、3つの選手権すべてにおいて、ライバルとの差を詰めること。もちろん、ベストを尽くしていくし、フィンランドから始まる残りのラリーで好リザルトを収められる自信もある」

フィンランドで2013年に勝利を飾っているオジエは「少しのブレイクを挟んで、リフレッシュできる時間があったのはよかったが、今はフィンランドに完全集中している」と意欲を見せる。
「多くの人にとって一年のハイライトとなるイベント。選手権カレンダーのなかでも最速のイベントで、コンマ秒差の争いとなる。激しい戦いになると思うが、Mスポーツとフォード・パフォーマンスのエンジニアとデザイナーは、自分たちを最高のポジションにつけるために、惜しまない努力を注いできてくれた。リヤには、アップデートされたエアロダイナミクスを装着するので、パフォーマンス面で少し力量が増えることを期待しているが、それでも週末を通して全てを的確に進めなくてはならない。去年、自分たちのマシンが強かったことは分かっているしテストでもフィーリングはよかったが、わずかなミスも許されないラリー。全力を尽くしていくし、いつも通り高ポイント獲得を持ち帰ることが目標だ」

M-Sport/ @World

一方、昨年のフィンランドで2位に食い込んでいるエルフィン・エバンスは「前戦からずいぶん時間が経ったような気分だが、休んでいたわけではないよ!」とシーズン再開に向けて気合いが入る。
「チームは必死でがんばってきたし、自分たちもいいテストができた。PRイベントもたくさんあったしね。フィンランドでは昨年、いい結果が残せたし、テストでもいいフィーリングが得られたが、僅差の戦いなのでわずかなミスが命取りとなってしまう。完璧なノートを作らなくてはならないし、クリーンで正確なドライビングが求められる。全てが順調に進んだら、いいチャンスが巡ってくることを待つことができる」

昨年はポディウム争いにも食い込んでの4位フィニッシュと鮮烈なパフォーマンスを見せたテーム・スニネンは、再び迎える母国参戦に期待が高まる。
「とてもいいテストができたし、フィーリングも準備もバッチリだ」とスニネン。
「テストでは200km以上を走り込んだ。最初はチームメイトが見つけた基本のセットアップで始めたが、3人のドライバーはどれもほぼ同じようなセッティングなので、微調整だけ行った。マシンにはとても速さを感じるよ。去年はポディウム目前まで迫ったので、今年はトップ3が最終的な目標。達成するのは大変だと思うが、ベストを尽くす。最終的には、わずかな差で、3位になるか6位になるかが決まってしまうからね! 昨年は高速林道を走るのは最初は緊張したが、タイムを見て自分には速さがあると分かれば、すぐにフィーリングはよくなった。今年は同じようなコースを走るし、マシンも高速セクションのフィーリングがとてもいい。ラリーでは、最初から全開モードで行くよ」



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