WRC第10戦ラリーグレートブリテンの予選が9月12日(水)に行なわれ、セバスチャン・ローブ(シトロエンDS3 WRC)がベストタイムを刻んだ。2位は0.051秒の僅差でペター・ソルベルグ(フォード・フィエスタRS WRC)、3位はミッコ・ヒルボネン(シトロエン)という順位だった。
ラリー初日の出走順を決めるための予選は、カーディフから北西方向に80kmほど走ったところにある「ウォルターズアリーナ」で行なわれた。2本の練習走行を終えた後の午後2時、まずはローブが予選をスタート。ローブに続きヒルボネン、ソルベルグがスタートラインを後にした。
幸運だったのはローブだ。ローブが走り終えた後から雨が降り出し、ヒルボネンは途中から、ソルベルグは最初から濡れた路面を走行することに。グラベル路面は雨で濡れて滑りやすくなり、スタート順が遅い選手にはかなり不利な路面状況となってしまったのだ。
4番手タイムはグレートブリテン初出場のティエリー・ヌービル(シトロエンDS3 WRC)。去年の勝者で優勝候補のひとりであるヤリ-マティ・ラトバラ(フォード・フィエスタRS WRC)は、濡れた路面で十分なグリップを得られず5番手タイムに終わった。
ラリーは13日(木)にウェールズ北部、スランディドノで行なわれるセレモニアルスタートで幕を開ける。注目の出走順は、スランディドノでのセレクションイベントで選手たちによって発表される。予選でトップタイムをマークしたローブが早い出走順を選ぶか、それとも後方の出走順を選ぶか。それは競技初日となる14日(金)の天気予報次第だ。もしも晴れて路面がドライなら遅めの出走順が有利となるが、雨が降るならば道が濡れて荒れる前の早い出走順のほうがいい。最初に出走順を発表する、王者ローブの選択に注目したい。