2018年全日本ラリー選手権第7戦「MSCCラリー in いわき2018 Supported by Sammy」は、8月25日(土曜日)にレグ1の8SSを走行し、新井敏弘/田中直哉(スバルWRX STI)が、勝田範彦/石田裕一(スバルWRX STI)に9.8秒差をつけて初日トップに立った。
新井は今回から新設された舗装ステージのSS1「Kawakami I」でベストタイムを記録すると、合計5回のベストタイムを記録する盤石の展開。着実に2位以下との差を広げてみせた。
「気温も高くて、かなり疲れましたね。距離の長いSS7ではコンディションを警戒して少し抑えたら、勝田選手に差を詰められてしまったので、SS8は全開で攻めました。タイムを取り返せて良かったです。明日もまだ距離は残っていますし、何事も起こらないように走ります」と、新井は慎重なコメント。
午前中のセクションでは奴田原文雄/佐藤忠宜(三菱ンサーエボリューションX)の先行を許した勝田だったが、SS6で2番手タイムを記録して2位にポジションアップ。首位の新井を追って一時僅差に迫ったものの、2位で初日を終えている。
「路面は掘れていましたが、思ったほど悪くなかったです。SS8はどうしても新井選手に差をつけられてしまうんですよね……」と、肩をすくめた。
1分20秒7差の3位には、オープニングステージでパンクを喫して遅れた鎌田卓麻/市野諮(スバルWRX STI)。序盤2位につけていた奴田原はSS6でガードレールにヒット、SS7ではパンクを喫して2分間のロスと波乱の展開で、6位まで順位を落としている。