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ERCズリン:コペッキーが逆転優勝、ソルドはポディウムフィニッシュ

©ERC / Alexandre Guillaumot / DPPI

ERC第6戦チェコラリーズリン(ターマック)は、競技最終日となる8月26日のレグ2に設定された6SS・93.50kmの走行が行われ、地元チェコの英雄、ヤン・コペッキー(シュコダ・ファビアR5)がアレクセイ・ルキヤナク(フォード・フィエスタR5)から首位を奪回、逆転優勝を果たした。

ラリー最後のループがミックスコンディションとなる中、コペッキーはドライタイヤを選択する大胆な策に打って出た。これが当たり、SS13、SS14がほぼドライとなって、ルキヤナクから首位を奪回。7.5秒差で勝ち抜いた。コペッキーのズリンラリー優勝は4年連続7度目。

「とても大きな意味のある勝利。特にパンクに見舞われた後だからね」と語るコペッキーは前日、一日に3本のパンクを喫したタイムロスを挽回しての優勝だ。
「信じられないよ。昨日は悪夢ではあったが、いいパフォーマンスも出せていたので、今日起きた時もまだ可能性を信じていた。ファンからの応援を大きな力に変えた。とても大切なことだよ」

ERC / Alexandre Guillaumot / DPPI

一方、3位争いは激戦となり、地元のエース、ミロスラフ・ジェイクス(ファビアR5)が奮闘したが、WRCワークスドライバーのダニ・ソルド(ヒュンダイi20 R5)からの追撃をかわし切れず、わずか0.3秒差でソルドが面目を保った。

ERC / Thomas Fenetre / DPPI

前日、ERCジュニア・アンダー28部門トップで折り返していたニコライ・グライジン(ファビアR5)は部門優勝を最優先し、総合5位でのフィニッシュとなったが目標を果たした。

ERC / Thomas Fenetre / DPPI

グライジンの後ろでは順位が大きく変動し、前日6番手で折り返していたフィリップ・マレスはU28のライバルでシリーズリーダーのファビアン・クレイム(ファビアR5)に対してのアドバンテージを11.5秒から日中サービスまでに27.5秒にまで広げていた。しかし、午後のループでスリック4本、ウエット2本を選び、ウエットのSS13を2本ずつ組み合わせた後、SS14でスリック4本をチョイス。これがコンディションにマッチした。一方のマレスは、全く予想のつかないコンディションとなったイベント最長ステージのSS15(24.88km)で痛恨のクラッシュアウト。これでクレイムは総合6位、部門2位でのフィニッシュ果たした。

ERC / Alexandre Guillaumot / DPPI

ERC2では、今回唯一のエントリーとなったハンガリーのチボール・エルディ(三菱ランサーエボリューションX)がトップフィニッシュを飾り、シリーズ2連覇を確定させている。ERCジュニア・アンダー27部門。ERC3部門はマルティン・セスク(オペル・アダムR2)がトップフィニッシュを果たした。

ERC / Thomas Fenetre / DPPI


ERC / Thomas Fenetre / DPPI

ERCズリン最終結果
1. J.コペッキー(シュコダ・ファビアR5) 2:07:47.2
2. A.ルキヤナク(フォード・フィエスタR5) +7.5
3. D.ソルド(ヒュンダイi20 R5) +53.6
4. M.ジェイクス(シュコダ・ファビアR5) +53.9
5. N.グライジン(シュコダ・ファビアR5) +1:13.2
6. F.クレイム(シュコダ・ファビアR5) +1:58.2



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