2015年から始まったFIA/JAF WOMEN IN MOTORSPORT(以下、WIM)の育成女性ドライバーたちが、先週8月26日に海外や日本各地のモータースポーツシーンで表彰台獲得の活躍を遂げた。
WIM1期生のミンミン(本名:ホン・ミンウェイ)は、WIM育成女性ドライバー初の海外デビューを果たした。8月24日(金)〜8月26日(日)にヨーロッパのチェコ共和国で行われたFIAヨーロッパラリー選手権(ERC)ERC第6戦チェコラリーズリンにコ・ドライバーとして参戦、側溝にはまるアクシデントもあったが、参加台数124台中67位で完走した。
「今回のラリーはとても難しかったです」と語るミンミン。
「距離が長くレッキから数えると5日間のラリーで体力の消耗も今までの中で一番厳しいものでしたが、WIM訓練で学んだ運転の基本を思い出し、路面の変化など目まぐるしく変わる状況に柔軟に対応することができて、完走につながりました。今回の経験をいかして、次回はドライバーとしてヨーロッパのラリーに参戦出来るように頑張ります」
また、同日、京都府・丹後半島で開催されたTOYOTA GAZOO Racingチャレンジ第7戦に参戦したWIM3期生・みなぴよと、WIM4期生・柚木崎遥ペアが奮闘。9位完走を果たしている。
WIM2期生の猪爪杏奈は8月26日(日)、茨城県・筑波サーキットで行われた「マツダファン・エンデュランスレース」で、ポールポジションからスタートドライバーを担当し、総合優勝を遂げた。
猪爪は「マツダWIMの訓練で学んだ運転の基本をベースにWIMメンバーと共に毎月練習に励んでいます。運転テクニックの上達だけでなく、井原慶子さんから日々教わるコミュニケーションスキルなどの人間力を徹底的に学んできた成果だと思います。大好きなロードスターで優勝を飾れたことはとても嬉しいです。応援いただいた皆さま、ありがとうございました。」とコメントした。
同じく8月26日(日)に静岡県の富士スピードウェイで行われた富士チャンピオンレースシリーズ第2戦では、NDチャレンジクラスにWIM1期生の関崎祐美子と加藤沙也香が参戦。激闘の末、関崎が3位表彰台を獲得した。
関崎は「決勝は目まぐるしく順位が入れ替わる激しいバトルが展開されましたがなんとか3位を死守することができました。表彰台に立つ事が出来て本当に嬉しいです!」と喜びを語った。
FIA/JAF WIM活動の開始以来、女性のJAFモータースポーツライセンス取得者は毎年増加し、2年目からは毎年延べ100名以上の女性がレース、ラリー、ジムカーナなどで入賞しているという。