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WRCトルコ:ヌービル「100%いい選択だった」プレ会見

©Red bull

WRCトルコのシェイクダウン後に行われたプレイベントカンファレンスの内容(抜粋)。トルコのスタート直前にヒュンダイとの3年契約更新を発表したティエリー・ヌービルは、タイトル争いが苛酷になっている中、懸案事項を一足先に片づけた安堵を語った。

●WRCプレイベントカンファレンス出席者

Red bull


ティエリー・ヌービル=TN(ヒュンダイ・シェル・モビスWRT)
ヤリ−マティ・ラトバラ=J-ML(トヨタ・ガズー・レーシングWRT)
クレイグ・ブリーン=CB(シトロエン・トタル・アブダビWRT)
テーム・スニネン= TS(Mスポーツ・フォードWRT)

Q:ティエリー、ヒュンダイに3年間残るというニュースが入り、今年のストーブリーグ、最初のパズルが埋まった。かなり迅速な動きだったが、難しい決断ではなかったということか。
TN:次のイベントを迎える前に契約更改が発表できて、とてもハッピーだよ。選手権にとって重要なことだし、少なくともそれが片づいた。ヒュンダイは自分をチームに残したいという、強い思いを示してくれた。自分はこのチームで育ち、この5年間ともに過ごしてきた。自分にとっては家族のようなもの。雰囲気も素晴らしいよ。いい形で過ごせているし、今後はさらに上を目指して行く。100%、いい選択だった。

Q:契約とタイトル争いが重なり、集中できなかったのか。
TN:忙しかったよ。今、それを終えられて、戦いに向けて準備は万端だ。特にこの週末は、とてもチャレンジングになるからね。金曜日にいきなり最長ステージを迎える。どうなるのか、全く分からないよ。シェイクダウンで少し感触は試せたが、最初のステージは格段に厄介になる。タイヤをセーブしパンクをしないようにするためには、すぐにいいリズムをつかむことがとても重要だ。

Q:カレンダーの新しいイベントについて。ステージはどう思ったか。
TN:金曜日は一番タフな日になる。自分たちのマシンは、こういったコンディションと相性がいい。強いマシンだし、轍が深くなる2ループ目はいいグリップが得られる。ライバルよりも少し上だといいね。自分たちにはアドバンテージはあるが、得られるよりも失う方が多くもある。選手権リードを広げられるようにがんばるよ。

Q:今回の戦略は。
TN:もちろん、選手権の戦況は緊迫しており、数人でタイトルを争い、他はいいリザルトを狙っている。ここでの賞品(ヨットでのリゾートツアー)も素晴らしいし、いろいろ考えるとさらに大変だ。とにかく、スピードとバランスをつかみ、リスクを負わずにマシントラブルとパンクを避けること、それに尽きるね。

Q:ヤリ−マティ、同じく来年の去就が注目されている。メディアイベントでは、フルタイムの契約は得ているとのことだが、どのチームかが分からない。何か話してくれることは。
J-ML:ミート・ザ・クルーで自分が言ったのは、自分のマシンが4輪で、400馬力で、パワーシフトでリヤにでっかいスポイラーがついている、ってことだよ! 後のことはこれからだね。もう、間もなくだと思うよ。自分自身で書類にサインするまでは、何も語らないよ。GBの前には話したいね。

Toyota

Q:トルコでの参戦経験があり、2008年は総合2位に入っている。それまでのイベントと今回は、どのように違うのか。
J-ML:この厳しいラリーには、素晴らしい賞品が用意されている。うれしいことだし、主催者はがんばってくれた。今回のラリーに向けて、自分たちはポルトガルのラフなコンディションでプリペアを行った。これまでにないほど、マシンの車高を上げている。いま、ものすごく高い状態だよ。サスペンションを固めにして衝撃に備えているので、コーナーのアタックやブレーキの強さをコントロールしなくてはならない。それから、冷却面も注視する。メキシコのように、自分たちの弱点になってきている部分だ。道に関しては、自分たちも分からない。穴があったとしても、それが安全なのか、ダメなのか、誰にも分からない。とにかく専念と集中だ。

Q:タイヤには、どれくらい厳しいか。特に2ループ目。
J-ML:気温が30度以上と暑い時は、路面温度は50か60度くらいまで上がる。だから、タイヤのことがとても心配になる。タイヤにとっては、楽ではない。ラフだし、パンクや減りのリスクもある。ラリーでは4本タイヤが追加になってうれしいよ。そうでなければ、走りが制限されるしラリーを生き残るのも難しくなる。タイヤを労ることはとても重要になるね。

Q:クレイグ、新しいイベントということで、ペースノートも新たに作らなくてはならない。レッキはどうだったか。
CB:WRCで長くみてきた中でも、最もタフなチャレンジだと思う。リズムに乗らなくてはならない。レッキとシェイクダウンを終えてみて、ビッグチャレンジになると感じた。耐久ラリーになるね。選手権にはスプリントラリーもあるので、選手権の新たな要素となるということだし、楽しみにしている。

Citroen

Q:ここのステージをどう表現する。今回の戦略は。
CB:シェイクダウンでは、1回目からすごくラフな場所があった。15か20台くらいが走ってから、道が掃けた。金曜日は、自分の走行順がいいので、土曜日にいい走行順を得ることが重要になってくる。どんな展開になるのか、みんな分からない。ドライバーにも、コ・ドライバーにも大変なチャレンジだ。ものすごく低速でトリッキーな場所もあるし、スコットや他のコ・ドライバーは、書くことがたくさんある。信じられないよ。

Q:来年についてのニュースは。
CB:今は、話せることはないよ。何かしらをドライブするだろうね。今のところに残りたいと思っている。この件については、チームとはこの週末しか話していない。

Q:テーム、プレイベントテストなしだったので、シェイクダウンがこのコンディションでの最初の走行だ。今回の参戦に影響するか
TS:今回のラリーでどんな試練が待っているのか、誰にも分からない。シーズンここまでの内容には、とても満足している。パフォーマンスは常によくなっている。フィンランドでも、ドイツでも速くいられた。トップ3に入るためには、まだ先は長い。

M-Sport

Q:新規イベントなので、どのドライバーも経験値は同じだ。上位争いできるチャンスと考えているか。
TS:レッキは、かなりタフだった。新しいペースノートをたくさん作らなくてはならないし、道はすごくラフだった。今回は、タイヤのマネジメントやパンクを避けられるかが肝になると思うし、興味深いよ。サプライズもあるだろうね。若手でも、速い走りができるかもしれない!

Q:来年については。
TS:WRCにフル参戦できそうっていうのは、いいニュースだ。



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