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世界RXラトビア事前情報:シリーズ終盤、アレックス・ブルツが再登場

©FIAWorldrallycross.com

世界ラリークロス選手権は今週末、ラトビアのリガで第9戦が開催される。今シーズンも3分の2のイベントが終了し、ここからタイトル争いが佳境に向かう中、2016年からシリーズに加わったラトビア戦、シーズンで最も盛り上がる一戦を迎える。

東ヨーロッパで唯一開催されるこの世界RX戦は、ラトビアの首都リガから15分ほどに位置する複合施設、ビケルニエキ・ナショナルスポーツベースが舞台となる。1.295kmのコースには、ジョーカーラップに目玉のパラレルジャンプが設定されるなど見応えたっぷりのコースレイアウト。昨年は、PSRXフォルクスワーゲン・スウェーデンのヨハン・クリストファーソンが勝利を飾った。クリストファーソンは、今季7勝を収め、選手権リーダーとして再びこのラトビア戦を迎える。

しかし、ラトビアで勝利を再現したいと考えているのは、もちろんクリストファーソンだけではない。2016年には、セバスチャン・ローブが世界RXでの自身初優勝を飾っている。母国フランスで開催された前戦のロエアックでは悔しい結果に終っており、今季ベルギーで優勝を飾った時の流れを取り戻したいところだ。

ローブ同様、2016年王者のマティアス・エクストロームも、リガでは過去に2回ポディウムに上がっている。EKSアウディ・スポーツのアウディS1は、ロエアック戦ではポテンシャルを発揮したものの、ファイナルではアンドレアス・バックラッドが僅差で競り負けており、両ドライバーとも悔いを残している。

ドライバーズ選手権で現在トップ6につける1人は、もちろんクリストファーソンのチームメイトであるペター・ソルベルグと、ローブのチームメイトであるティミー・ハンセンだ。ソルベルグにとって、ラトビアは唯一、ファイナルに進出したことがないイベントとなっているが、ハンセンは昨年は3位でのフィニッシュを飾っている。

地元ラトビアのジャニス・バウマニス(フォード・フィエスタ)は、母国からの応援を味方につけて好リザルトを狙いたいところ。元ヨーロッパRXスーパー1600チャンピオンのバウマニスは、昨年のリガ戦では5位に入っている。また、ティマール・ティマラザヤノフも2年前のリガではファイナル進出を果たしており、ロエアック戦ではヒュンダイi20で好走を見せている。チームメイトのニクラス・グロンホルムも今季は好調を維持しており、ワークス勢6人に続く先鋒として期待されている。

また、3カ月前のノルウェー戦で世界RXデビューを果たした元F1パイロットのアレックス・ブルツが、再び世界RX戦に登場。MJPレーシング・チームオーストリアのチームメイト、トーマス・“トッピ”・ヘイッキネンとともに、フォード・フィエスタを駆る。

イベントは9月15日にQ1とQ2、16日にQ3とQ4を行い、トップ12がセミファイナルに進出。16日にセミファイナル、トップ6によるファイナルが行われる。



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