シトロエンに初めてWRC勝利をもたらしたドライバー、フィリップ・ブガルスキーが8月10日、フランスの自宅で落下し亡くなった。49歳だった。
ブガルスキーは、シトロエンの全WRカーのプロトタイプに関してテストドライバーを務めてきており、現代のラリー開発の構図形勢に重要な役目を担ってきた。
ブガルスキーの初参戦は1984年。1998年からフルタイムでシトロエンに関わるようになり、カタルニアでF2クサラキットカーで登場した。この年はシトロエンからターマック3戦に参戦した。
キャリアのハイライトは翌年。このマシンでカタルニアとコルシカを圧勝した。同時期、1998-2000年はフランス選手権で3連覇を果たしている。最初の2回はF2クサラ、3度目のタイトルはシトロエンが新たに投入した新クサラT4だった。
2000年は、このクサラT4でテストを兼ねてスポット参戦。この時の成果が、PSAグループにクサラWRカー投入を決断させた。
近年はヒストリックラリーに傾倒し、アウディクワトロなどで参戦するかたわらで、後進の育成にも尽力していた。