今月末に開催されるWRCスペインのエントリーリストが発行され、4台のグループN5マシンが登場する事が判明した。モデルはプジョー308、ルノー・クリオが1台ずつ、フォード・フィエスタが2台だ。
スペインの自動車連盟が奨励するこのグループN5は、伝統的なJ項規定の縛りを回避して、世界選手権イベントでも走行することのできる世界のラリー界のトレンドを具現化した最新の規定。アルゼンチンで誕生したMaxiラリーや、オーストラリア・ニュージーランドのAP4規定らと同様に、国内戦規定の利を活かして、WRCイベントでも選手権ポイント対象外で走行している。
こうした規定のマシンは、現地で公認を受けたコンポーネンツを使用することができ、エンジンやトランスミッションのユニットを量産車に装着する。このコンセプトは、2019年から新たにR4キット規定の名の下で、国際格式の選手権へのエントリーをFIAが承認していることにも通ずるものだ。
(Martin Holmes)