10月12日に行われたFIAワールドモータースポーツカウンシルでは、2019年カレンダーの他にもWRC関連の議案事項が承認された。
ドライバーの個性を尊重してプロモーションに活用できる機会を与えるため、2019年からプライオリティ1ドライバーは、年間固定のカーナンバーを自由に選択することができるようになる。ただし、カーNo.1は世界チャンピオンのため常にリザーブされる。
また、全体のコスト削減の方向性として、選手権の見応えに直接影響しない要素を除外または削減する一環として、マニュファクチャラーズ選手権登録チームがテストを行える日数は、55日間から42日間に削減される。また、競技の合計ステージ走行距離は、最長500kmから350kmへと短縮される。
サポート選手権に関しては、マニュファクチャラーズ選手権へのエントリーを促し、ワークスサポートのドライバーやマシンのエントラント増を目指す一方で、WRC2、ジュニアWRCへのプライベーターの参戦意欲を促すことを目指して再構築を行う。R5マシンの成功を経て、新たにWRC2プロ選手権をドライバーズ、コ・ドライバーズ、マニュファクチャラーズ対象に創設。登録したR5マニュファクチャラーのプラットフォームとして展開される。
同じスペックのR5マシンは今後もWRC2選手権で使用されるが、登録対象はプライベーターのみとし、国内戦、FIA地域選手権に参戦するドライバーからの興味を集めることを目指す。
ラリー界での若手育成を進めるためのジュニアWRCは、変更せずに続行。2019年からはWRC3選手権が廃止となるが、2WDマシンのWRCイベント参加は引き続き可能となる。
この結果、2019年に設定されるタイトルは下記の通りとなる。
・WRC(ドライバーズ、コ・ドライバーズ、マニュファクチャラーズ)
・WRC2プロ(ドライバーズ、コ・ドライバーズ、マニュファクチャラーズ)
・WRC2(ドライバーズ、コ・ドライバーズ)
・ジュニアWRC(ドライバーズ、コ・ドライバーズ、ネイションズ)