ヨーロッパラリー選手権(ERC)最終戦となる第8戦ラリーリエパヤ(グラベル、ラトビア)は、10月14日のレグ2に設定された3SSを2ループする6SS、102.1kmのステージを走行し、前日を首位で折り返したニコライ・グライジンがこの日の6SSをすべてベストタイムで揃え、総合優勝を飾った。この結果、グライジンのERCジュニア・アンダー28タイトル獲得が確定した。
「本当にいい気分だし、心から達成感を覚える」と語るグライジンは、ロシア出身の21歳。
「狙いはプッシュすることではなく、フィニッシュすることだった。これでぐっすり眠ることができるよ。あまり感情は出さない性格だが、本当にハッピー。今年はたくさん成長することができたし、各戦でしっかり準備ができていい戦略を立てることができた。来年はタイトルの特典として2019年のWRCヨーロッパ2戦に2016スペックのWRカーで参戦できるので、そのための準備を進めていく」
前日2番手で折り返したERCジュニアU28の選手権ライバル、クリス・イングラムは、グライジンに19秒差でこの日をスタートしたが、グライジンのペースに追いつくことができず堅実に2位フィニッシュ、ERCジュニアU28選手権も2位で終えた。
3位争いは、フレドリック・アーリンとファビアン・クレイムが激戦を展開。週末を通して何度も順位が入れ替わった末に、クレイムがわずか0.1秒先行して最終ステージを迎えた。しかし、ここでアーリンが渾身のプッシュを見せて逆転。ポディウムフィニッシュの座を勝ち取った。
ERCジュニアU27/ERC3はトム・クリステンソン(オペル・アダムR2)がトップフィニッシュ。総合でも9位に食い込み、ERCジュニアU27タイトルを獲得した。ERC3のタイトルは、地元ラトビアのマルティン・セスクが決めた。
ERCラリーリエパヤ 最終結果
1. N.グライジン(シュコダ・ファビアR5) 1:40:14.5
2. C.イングラム(シュコダ・ファビアR5) +43.3
3. F.アーリン(シュコダ・ファビアR5) +48.8
4. F.クレイム(シュコダ・ファビアR5) +57.0
5. L.ハバイ(シュコダ・ファビアR5) +1:56.1
6. F.マレス(シュコダ・ファビアR5) +2:25.7
7. R.エーツ(シュコダ・ファビアR5) +3:42.8
8. O.アブチョウグル(シュコダ・ファビアR5) +7:29.0