WRCプロモーターは、FIAが日本とケニアに早々のWRC復帰を期待していると示唆していたとされていることについて、誤解を招いている、と語った。WRCプロモーターは、ケニアが2019年に復帰をすると提案したことはなく「キャンディデートイベントを来シーズンに開催し、2020年の復帰を視野に入れているのが計画」と言及。「ケニアに関してのプランは、どの点においても予定通りに進んでおり、これは6月に発行したプレスリリースでも明記してある」としている。なお、日本戦の復帰への見通しに関しては、コメントしなかった。
WRCのアフリカ戦は、2002年のサファリ以来行われておらず、日本で最後にWRCが開催されたのは2010年だ。
ラリーフランスが2019年のWRCカレンダーに入ったことが確定した段階で、フランスの自動車連盟はすぐに開催イベントについての概要を発表。ツール・ド・コルスは、ポルト・ベッキオでスタート、カルビでフィニッシュを迎えるという。
ワールドモータースポーツカウンシルは、新たに議題に上がったもののキャンディデートイベントの開催がまだ行われていないラリージャパンよりも、長い歴史を誇るWRC屈指のこのターマックイベントの方を支持したと伝えられている。コルシカは、75%が新ステージになるとしている。
来年は、WRCカレンダーにチリが加わる。しかし、チリがWRCに関わるのは、これが初めてではない。1980年、コダスールラリーは、かつてモンテカルロで採用されていたコンセントレーションランが周辺各国の首都から行われており、その中にサンチアゴからのスタートも含まれており、コルドバを目指した。しかし、残念ながらこの方法は失敗に終わり、アンデスの悪天候に阻まれ、サンチアゴからスタートしたマシンは、1台もアルゼンチンに到着することができなかったのだ!!!
サンマリノでは、クレイグ・ブリーンがラリーレジェンドのプレミア部門にシトロエンC4 WRCで参戦し優勝した。同じくC4 WRCのルカ・ペデルソリが2位、3位にはフォード・フォーカスWRCのミッコ・ヒルボネンが入った。
元シトロエンのワークスドライバー、クリス・ミークもこのイベントに参加。競技にはエントリーしなかったが、フォード・フィエスタWRCでデモラン走行を行った。
ニュージーランドラリー選手権ラリーラグランは、ヘイデン・パッドンがニュージーランドの独自規定であるAP4仕様のヒュンダイi20で優勝。これでパッドンは、今年の6戦全てで優勝を飾ったことになる。
ラリーラグランでは、設定された8SS全てをベストタイムで揃え、2位に入ったベン・ハント(スバルWRX STI)に5分以上の大差をつけて勝利した。このイベントには、かつてWRC戦で使われた北島西海岸の人気ステージも設定された。
なんてクールなドライバー! 最終戦を残して今季のERCタイトルを決めていたアレクセイ・ルキヤナク(ロックスターでもある)は、最終戦のラリーリエパヤを財政難を理由に欠場。しかし、イベントには参加し、ラリーのスタートラインで即興演奏。場を大いに盛り上げた。ブラボー!
イタリアでは、ベローナで行われたラリー・デュベールで、53歳のパオロ・アンドレウッチが11度目のタイトルを決めた。今季はシーズン途中、テスト中の大クラッシュで正コ・ドライバーのアンナ・アンドレウッシが病院に搬送されるなど波乱続きのシーズンだったが、ようやく運が向いていたようだ。
(Martin Holmes)