ラリースペイン、デイ3終了後の各ドライバーからのコメント。首位オィット・タナックがパンクで後退と大波乱となったターマック初日。一気に2番手に浮上したセバスチャン・オジエは、選手権争いのコントロールを最優先することを明言した。
(カッコ内は順位の前日比)
[トヨタ・ガズーレーシングWRT]
トヨタ・ヤリスWRC
■ヤリ‐マティ・ラトバラ/総合首位(↑)
「昨日、トラブルに遭った後で首位に立てているのは素晴らしい気分だし、決してあきらめるべきではないということを見せられた。雨が降ったためにコンディションは一日を通して非常に厳しく、泥がたくさん道に出てきた。マシンの動きはよく、タイヤチョイスもよかったのだと思う。最後の2本は少し慎重になりタイムをロスしたが、それでもリードしている。明日は、ビッグファイトになる。後ろには、5連覇王者と9連覇王者が追ってきているが、自分のドライビングに専念して、落ち着きを維持する。それが鍵になるよ」
■エサペッカ・ラッピ/総合7位(↑)
「今日の内容には、かなり満足。午前はタイヤ戦略がうまく行き、午後もそう悪くはなかった。午後のロングのSS13では、すごくマッドなコーナーで小さなミスをして、かなりタイムをロスしてしまった。でも、それ以外は速さがあった。全体的には、間違いなく昨日より格段にポジティブだ。明日は上位には追い付けそうにはないが、走り切ることを目指して楽しむよ」
■オィット・タナック/総合8位(↓)
「言うまでもなく、タフな一日だった。滑り出しはよかったが、その後パンクを喫してかなりタイムをロスした。午後は走行順が悪く、道はダートだらけだった。自分にもミスがあった。ロングステージのSS13でスピンをしたが、それ以外は精いっぱいやった。明日もチャレンジングな一日になりそうなので、天気がどうなるのか様子を見たい。ドライバーズ選手権では、もう自分ではどうすることもできないが、マニュファクチャラーズ選手権の戦いもあるし、こちらは状況が良さそうなので、ベストを尽くしていく」
[Mスポーツ・フォードWRT]
フォード・フィエスタWRC
■セバスチャン・オジエ/総合2位(↑)
「コンディションが厳しい一日でタイヤチョイスもよくなかったと思うが、最善を尽くした。出来る限りタイムロスを最低限に抑えるように努力したが、難しかった。午後はすごくダーティでトリッキーなステージもあった。すごく僅差になっていて、明日も優勝を狙える位置につけている。本当に接戦だが、自分たちの目標はティエリーよりも上にいることだ」
■エルフィン・エバンス/総合4位(↓)
「今日もチャレンジングな一日だったが、報われた。コンディションのおかげでかなりトリッキーになったステージもあったが、クリーンで丁寧なドライビングをして、最終日に向けていい位置につけた。接戦になっているし、誰が勝ってもおかしくない。まだ狙える位置にいるし、好結果を持ち帰るためにプッシュを続ける」
■テーム・スニネン/総合11位(=)
「今日も難しい一日だった。このマシンでウエットのターマックを走るのは初めてだったので、新たに学んだことがたくさんあった。午後のSS12では、中盤でブレーキにトラブルもあったが、最後のロング(SS13)は、かなりいいタイムが出せたので、これはうれしい。もちろん、まだ伸び代はあるが、成長を見せられたことはよかった」
[シトロエン・トタル・アブダビWRT]
シトロエンC3 WRC
■セバスチャン・ローブ/総合3位(↑)
「もちろん、今日の自分の内容には満足している。道はもっとドライになると思っていたからストレスもあったし、かなり厄介なことにはなったけどね。午前は、流れをつかむのに少し時間はかかったが、うれしく思う。全力を尽くしたし、トリッキーなコンディションでもミスは一切なかった。まだ戦いに絡んでいるし、それが一番。上位は僅差で何が起こるか分からないので、プッシュを続けていく」
■クレイグ・ブリーン/総合9位(↓)
「ペースはあったが、思うような内容にはならなかった。2回スピンをしたことが、かなり痛かった。でも全力を尽くしているし、明日はポジティブな形で終えたい」
■カリッド・アルカシミ/総合19位(↑)
「午前中は、ソフトスリックでウエットを走ったので、かなりトリッキーだた。午後はレインタイヤで走りやすくなったが、泥が出ていた場所もあったので簡単にはいかなかった。ミスを避け切ったことがうれしいし、今日はより多くを学んだ手応えがある」
[ヒュンダイ・モータースポーツ]
ヒュンダイi20クーペ WRC
■ティエリー・ヌービル/総合5位(↑)
「とても力強く戦えた日になった。マシンのフィーリングは最高で、一日を通して思い切りプッシュすることができた。午前はウエットコンディションになってタイヤチョイスが難しかったが、いい折り合いをつけることができた。最速ではなかったかもしれないが、うまく対応できた。午後はステージウインを2本取り総合5番手にまで上がって、首位とは12.7秒しか離れていない。本当に接戦だし、何が起きても不思議ではない。もちろん必死で戦い続ける。全ては日曜日に決まる」
■ダニ・ソルド/総合6位(↓)
「今日は、2つの側面があった。午前はポジティブ、午後はトリッキーだった。金曜日はいい流れができ、今日の最初のループはその形を維持していた。いいタイムを出すこともできたし、日中サービスまでは首位に立った。ラリーをリードするのはいいものだが、母国のファンの前でそれができたのは最高だった。残念ながら、午後のマディなステージではペースを維持することができず、上位陣に対してタイムをロスしてしまった。それでも、まだ手の届く位置につけているし日曜日は4SSあるので、ポディウムを目指す」
■アンドレアス・ミケルセン/総合10位(↓)
「いい一日ではなかった。なぜフィーリングをつかむのに苦戦しているのか、全く分からなかった。このようなコンディションでSSに挑むのは初めてだ。午後のループもあまりよくなかったので、今日の内容と日曜日のステージで何ができるか、分析をしていかなくてはならない」