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勝田貴元「プラスになる1日だった」

©Keiko Ito

競技3日目を終えて、WRC2の11番手(総合24番手)につけている勝田貴元に、これまでの印象を聞いた。勝田は競技2日目でクラッシュによりデイリタイアを喫したが、マシンは無事に修復。3日目にラリーに復帰し走行を続けている。

──土曜日までを終えていかがでしたか?
「雨のターマックでのR5の経験がまったくゼロだったので、マイレージを稼ぐことができました。その中でも色々と試しながら走ることができ、いい経験になりました。午前中はマシンをヒットしてロードセクションでの修理に手間取り、TCに遅着してしまいましたが、そういう小さなミスもなくしていかなくてはなりません。

午後は午前中よりも難しいコンディションで走れたことが自分にとってプラスになると思います。タイムは思ったよりも悪くなく、稼げるところでもう少し稼いで、ミスを減らしていけば見えないタイムじゃないという手応えがあります」

──午後はトラブルフリーでしたか?
「雨が降ったり止んだりで、タイヤをレインのままいくか、ソフトを装着するかという点で少し迷いはありました。土が出ているという情報もあったので、安全策としてドライタイヤではなくレインタイヤでいきました。長いSSでは後半ズルズルで全然だめだったのですが、それを差し引いてもそう悪くない感じです。去年以上にペースノートが向上して、ペースが上がっている分、路面の違いなどをしっかり感じることができましたし、その点は今後のためになりました」

──競技2日目の午後は何があったのでしょうか。
「SS6のラスト1kmくらいのところ、フィニッシュ目前の右コーナーでコンクリートバリアに当たってしまいました。前のクルマにトラブルがあったようでダストがひどく、ほとんど見えていない状態で走り続けていたのですが、少しラインを外してしまって外に膨らんでしまいました。自分のミスからスピンを喫したりしていたので、遅れを抑えたいという気持ちがどこかにあったのだと思います。焦っていた感覚はないのですが、抑えて走っていれば起きなかったことだと思うので、いい教訓になりました」



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