クスコレーシング、ラリー洞爺レポート – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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クスコレーシング、ラリー洞爺レポート

 

今季からマシンをスバルインプレッサWRX STI(GRB)にスイッチしたクスコレーシングのエースドライバー、柳澤宏至/中原祥雅組は、前戦の福島戦で首位にわずか0.8秒差の2位フィニッシュを果たしており、上り調子。今回はチームメイトに2週間後にマレーシアでのアジア・パシフィックラリー選手権(APRC)アジアカップの開幕戦を控える、炭山裕矢/加勢直毅組(三菱ランサーエボリューションX)を迎えた。さらに、話題のトヨタ86を駆る三好秀昌/保井隆宏組は全日本ラリーデビュー2戦目に挑んだ。

両日ともドライコンディションとなった今ラリー。初日は走行順が先頭となる昨年チャンピオンの勝田範彦選手、奴田原文雄選手を抑え、3番手、10番手からの走行となったクスコレーシングの柳澤と炭山が1-2体制で最初のループを折り返す。2回目のループになると路面の砂利も掃けてくるが、前戦福島からグラベルの仕様が固まってきた柳澤のペースは落ちることなく、この日残りの6本でも、1つのセカンドベストを除き全てベストタイムでまとめ、首位を維持したまま初日を終えた。そして、炭山が柳澤に13.4秒差の2位で続いた。

柳澤は先頭スタートとなったこの日、炭山に替わって2位に浮上した勝田選手からの猛プッシュを受け始める。前戦の福島では0.8秒差で惜しくも勝利に一歩届かなかった相手との熾烈なバトルが再び始まった。常に柳澤を上回るタイムでその差を詰めてきた勝田選手に対し、追われる立場となった柳澤は冷静に応戦。昨日のマージンを有効に活用し、最終的に勝田選手との差を6.3秒とし今季初勝利を飾った。

デビュー2戦目を迎えたトヨタ86の三好は、開幕ステージから3番手タイムをマーク。グラベルをターゲットに置いたセッティングを施した三好のトヨタ86は、特にサスペンションセッティングが2戦目にして威力を発揮し、この日の終盤、連続セカンドベストをマークすると、最終ステージでついにJN-3クラストップタイムを叩き出し首位に立つ。翌デイ2最初のステージでは5番手タイムで首位の座をダイハツブーンX4の村田康介選手に明け渡すが、
トップタイム1本、セカンドベスト2本をマークする走りで2位の座は最後まで死守。トヨタ86としては、全日本ラリーここまでの最上位となるJN-3クラス2位でのフィニッシュを果たした。



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