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WRCオーストラリア:ヒュンダイ勢、初のWRCタイトル獲得に向けて攻勢の構え

©Hyundai Motorsport GmbH

今週開催されるWRCラリーオーストラリアでは、ドライバーズ/コ・ドライバーズ、マニュファクチャラーズ、全選手権で初の世界タイトル獲得を目指すヒュンダイ勢。近年稀に見る最終戦決戦に向けて、チームが一丸となって攻勢する構えだ。

シーズン序盤からドライバーズ選手権首位に立ちながら、前戦スペインで王者セバスチャン・オジエにその座を明け渡したティエリー・ヌービル。しかし、オジエとの差はわずか3ポイントだ。一方で、2台がトップ5フィニッシュを果たしたことで、マニュファクチャラーズ選手権では首位トヨタとの差を12ポイントに詰めている。このオーストラリアでは、ドライバーズ/コ・ドライバーズ選手権は、パワーステージポイントを含めて最大30ポイント、マニュファクチャラーズ選手権では最大43ポイントの獲得が可能。タイトルの行方は、全車がフィニッシュラインを超えるまでは分からない。

ヒュンダイからのフル参戦初年を終えようとしているアンドレアス・ミケルセンは、オーストラリアでの優勝経験を持つドライバーのひとり。昨年も好ペースを披露している。
「オーストラリアは相性のいいラリー。2016年には勝っているし、ヒュンダイから参戦した昨年も、初日を終えた時点で首位に立っていた。残念ながら2日目にリタイアしてしまったが、いつもここでは速さを見せている。今回もコンペティティブな走りを見せたいね」とミケルセン。
「今シーズンは思うような流れにできていないので、好リザルトで一年を締めくくりたい。タイトル争いに注目が集まっているし、自分たちもチームとティエリーをサポートするために、全力を尽くしていく」

昨年のオーストラリアでは優勝を飾っているヌービルは、走行順2番手でオーストラリアの初日を迎える。
「ここ数戦は自分たちらしい内容にできず、選手権争いは信じられないほど張り詰めている。どのマニュファクチャラーもクルーも、今季は浮き沈みがあるが、自分たちは悪いことは全て忘れて、オーストラリアを完璧な週末にすることに専念する」と決意を見せるヌービル。
「ドライバーズ選手権で2位に下がったことで、初日はダスティなグラベルを掃かずに済む。アドバンテージはわずかかもしれないが、今はどんなことでもチャンスに変えたい。12ヶ月前は、この走行順で優勝を飾っているし、この週末も同じリザルトを狙う。タイトルを獲るためには、これが最善の方法だからね」

ヘイデン・パッドンにとっては、母国ニュージーランドに最も近いイベント。母国からの応援も期待され、トルコでの総合3位の勢いを披露したいところだ。
「i20クーペWRCでまたラリーオーストラリアを走るのを楽しみにしている。一年で最も待ちわびているイベントの一つだ」とパッドン。
「いつも通り、ニュージーランドからたくさんの応援がやってきてくれるので、とても後押しになる。昨年は総合3位に入り、ポディウムに上がって一年を締めくくった。今回も、同じようなリザルトを収めたい。シーズンが進むにつれてパフォーマンスも上がっているので、オーストラリアでは一気に盛り上げて攻めていきたい。いい形で一年を終えたいね」



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