2018年の世界ラリークロス選手権チームズチャンピオン、PSRXフォルクスワーゲン・スウェーデンが、2019年の世界ラリークロス選手権の参戦を見送ることになった。
2021年の完全電気化が発表されて以来、強豪のオルスベルグMSEやチーム・プジョー・トタル、アウディ・スポーツがマシン開発に専念するために2019年の参戦を相次いで見送ったことから、ライバル不在の戦いを避けてシリーズ参戦の見送りを決断した。
チーム代表のパニラ・ソルベルグは「本当に悲しいことだが、参戦チームが減少したことで2019年の参戦を続けることが不可能となった」とコメント。
「このチームが果たしてきたことをどれほど誇りに思っているかは、言葉では語り尽くせない。2年前の状況と、自分たちがやり遂げてきたこと、日々を過ごして作り出してきたことは、本当に素晴らしかった。チームやパートナーの一人一人に感謝したい」
フォルクスワーゲン・モータースポーツのディレクター、スベン・スミーツも「この2年間、世界ラリークロスでのアウディ、フォード、プジョー、フォルクスワーゲンの戦いは本当に過酷で、モータースポーツ界のトップドライバー達による素晴らしい激戦が展開されてきた」とコメント。
「残念ながら、ワークスやワークスサポートを受けるチームが3チーム撤退することで、状況が激変した。PSRXとフォルクスワーゲン・スウェーデンとともに、選手権への関わり方を改めて検討しなくてはならなくなった。決して簡単な決断ではなかったが、それぞれの同意のもとで2019年の世界RXに参戦しないことを決定した」