シトロエン・レーシングは、WRCポルトガル戦からシトロエン・トタル・アブダビWRTに投入する新型マシン、DS 3 WRCを公開した。
ポーラー・ホワイト×ペルラ・ネラ・ブラック×アルミニウム・グレーという、これまでにない組み合わせのカラーリングからも、新しくなったことが一目で分かるDS 3 WRCは、全体的によりダイナミックな印象を与えることを目指した。ヘッドランプ下部やバンパーに取り付けられたエアアウトレット、リアスポイラーにあしらったグリーンのラインが特徴的だ。またルーフの色はドライバーごとに塗り分けられ、クリス・ミークは白、マッズ・オストベルグはグレー、ハリ・アル‐カシミは赤となる。
今季は既に、ラリーモンテカルロから数々のアップグレードが既に行われており、シトロエンC-エリーゼWTCCにも使用される1.6直噴ターボエンジンを搭載。セミオートマチック・ギヤボックス、水平ウイングレットを備えたリヤスポイラーの他、リヤサスペンションも再設計されたことの効果は、前戦アルゼンチンでの優勝に加え、今季これまでにポディウム3回という好結果に表れていると自信を見せる。
ポルトガルでは、バンパーとフェンダーを再設計した新しいフロントエンドを投入し、低重心でダウンフォースを増加させることで、空力効果の大幅向上を目指しているという。
「シトロエン・レーシングは、2011年に現在のマシン規定が導入されて以来、DS 3 WRCの開発を休むことなく続けてきた」とチーム代表のイブ・マトンはコメント。
「1月に新型マシンを発表し今回は2度目となるが、DS 3 WRCが初めてホモロゲーションを取得して以来、今回が最も大きなアップグレードだ。既に今季のアップグレードが成功を見せてきたが、アルゼンチンでの1-2フィニッシュでモチベーションはさらに高まっている!」
「エアロダイナミクスのアップグレードで、さらに向上が続く。風洞実験やイベント前テストでは、素晴らしい重心効率やダウンフォースが得られた」
「DSブランド60周年という節目の年に、新しいデザインでDSの価値を共有することが重要だと感じた。これまでのところ、プレビューでの反応は非常にポジティブ。ファンのみなさんにも気に入っていただけることを願っている」