友人と協同でセバスチャンローブレーシングを立ち上げ、今季は日産エンジン搭載のLMP2車両でELMSへチームを参戦させているセバスチャン・ローブ。ドライバーのひとりにステファン・サラザンを起用した開幕戦ではいきなり2位という好結果を挙げている。
そのローブが、6月3日に行われたことしのルマン24時間レースの公式テストに参加、自ら走行を行った。チームはことしのイベントに参加こそしないが、ELMSではシリーズで上位に入れば翌年のルマン参戦権が得られるため、来年以降の活動をにらんでの参加と見られる。この日のテストでは、ELMS参戦のドライバーのニコラス・マロック、ポルシェカレラカップドライバーのジーン・カール・バーニーと共にテストにオレカ03でテストに挑んだローブ。6年ぶりとなるサルテサーキットでの走行では、この日のLMP2クラス5番手タイムをマークした。
「いつものマシンとまったく違うので、久しぶりにプロトタイプをドライブするのは簡単なことではなかったよ。今週の初めにマニクールでのテストセッションに参加したのだけど、あの時初めてLMP2車両をドライブしたんだ。午前はタイムがばらついたけど、いい感覚が戻ってきたしよかった。結果もよかったので、大成功だ」
チームマネージャーのドミニク・ハインツは、「6ヶ月前にはチームは存在していなかったのだから、今朝テストが始まった時は感慨深かったね。もちろん、できるだけ早い時期にルマン24時間に参戦することが我々の目標。今日テストに参加したことでレースに一歩近づいたけど、2013年に参加できると決まったわけでもない。情熱はあるけれど、準備、それにパートナーも必要だ。今後数ヶ月の間に、その状況が見えてくるだろう」と語った。