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WRCの混乱、イベント主催者にも波及

 

アクロポリス戦を最後に選手権スポンサーのノキアを失ったWRC。6月15日に行われるワールドモータースポーツカウンシルの会合で目指している2013年のカレンダー確定を前に、各イベント主催者に対し、計測やトラッキングシステムの費用負担を求めていたことを英国オートスポーツ誌が伝えた。

2013年にWRC開催を予定している各イベント主催者の元には、FIAから5ページに渡るシーズン契約の同意書が届き、6月8日までに署名の上、FIAに送り戻すこととし、それを怠ればカレンダーから外されることとなるとされていたという。

この契約書には、計測、セーフティトラッキングシステム、テレビ番組の製作と配信の費用として、10万ユーロ(約970万円)を支払うことが明記されており、この点について主催者が異議を唱えている。

オートスポーツ誌の問い合わせに対しコメントを寄せた主催者はないが、既存イベントの関係者の一人は「非常に憤りを感じる。何かが間違っている。忘れないで欲しいのは、我々が費用の負担を強いられているだけではないということだ。昨年、ノースワンスポーツの管理下では、我々は無料で計測やトラッキングシステムを使用することができ、テレビ放映の権利を与えた報酬としてNOSから2万5000ユーロ(約240 万円)の支払いを受けていた。つまり、合計で12万5000ユーロの差があるってことだ。これが、カレンダー登録費用(14万ユーロ)に上乗せされるんだ。1戦辺りの費用が一気に26万5000ユーロ(約3540万円)にまで上がってしまった。昨年とは真逆の状況だ。

この契約にはサインできない。話し合いを持ちたいが、FIAはその機会を与えてくれない。6月(のWMSCで)はこの件について話し合いたいが、FIAはカレンダーの確定を急いでいる。FIAは誰もがサインをしてくれて、丸く収まると思っているのだろうが、全く間違っているね」

WRCの2013年カレンダーは、6月15日の会合で確定を目指していたが、主催者に不満が広がっていることからその見込みはなくなった模様だ。



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