開催中のWRCラリースウェーデン、ヒストリック部門は土曜日の午後にトルスビーでフィニッシュを迎え、バイキングモータースポーツが製作したフォード・エスコートRS1800で参戦したペター・ソルベルグが優勝を飾った。
パニラ夫人をコ・ドライバーに迎えたソルベルグは、全ステージでベストタイムをマークし、2位のマット・ジョンソン(マツダ323)に1分以上の大差を築いての圧勝を飾った。
「このマシンでここのステージを走るのが、大好きなんだ」とペター。
「今日(2月16日)はパニラの誕生日でもあるので、いいお祝いをしなくては。最高のプレゼントになったよ」
「このマシンで4WDマシンに勝つのは大変なことなので、このように勝ててうれしい。特に、今回は厳しかった。昨日の朝、起きた時に高熱があって大量に汗をかいて、咳と鼻水もひどかった。正直、欠場も考えた。でも、ステージに出たら、アドレナリンが出てきて、そう辛くなかった。集中すれば、ドライブできるものだね」
例年よりもすこし気温が高く氷が溶けていたため、WRカー勢によってステージもダメージを受ける懸念があったことから、ラリースウェーデン・ヒストリックのルートは、2SSがキャンセル。このため、ヒストリック勢は、コリンズ・クレストのある名門バーガセンを走行することはできなかった。
「このラリーはWRCの一戦だから、世界選手権が優先だ。もちろん、全部のステージを走りたかったし、バーガセンには家族や友人、スポンサーなどたくさんの人が観に来てくれていたので、あそこを走れなかったことは残念だ。でも、主催者の決断は、心から理解している」
風邪を押して出場するペターを助手席で支えたパニラは「全てが思う通りに進んだ。初日の朝、ペターがひどい咳をしていたので心配していたが、ステージを勝つことが彼にとっては最高の薬ね」とコメントした。