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第6戦アクロポリス最終日:ローブが今季4勝目を獲得

 

 アクロポリスラリー最終日となる競技4日目は5月27日(日)、ルートラキの東側で5本のSSを行なうアイテナリー。最終のパワーステージを含むSSの総走行距離は65.55kmと短いが、高速コーナーと荒れた路面が混在する難易度の高いステージが続く。

 前日、首位のセバスチャン・ローブと10.2秒差の2位につけたペター・ソルベルグは「逆転優勝も夢ではない」と、オープニングのSS18からマキシマムアタックを行なった。途中のスプリットタイムではローブとほぼ横並びで好タイムが期待されたが、ソルベルグはステージ中盤でコースアウト。左のリヤサスペンションを破損し走行不可能となり、まさかのリタイアとなってしまった。

 唯一のライバルが早々に消え優勝は確実な状況となったローブだが、SS20のスタート後3km地点でマシンを止めタイヤ交換を行なった。パンクである。交換に要した時間は1分40秒。ステージをフィニッシュしたローブはベストタイムのヤリ‐マティ・ラトバラから1分38秒2遅れの14番手タイム。2位ヒルボネンとの差は40秒に縮まったが、それでも余裕でトップを守り切った。もしもソルベルグがリタイアしていなかったら、逆転を許していたことだろう。

 その後、ローブはSS21でペースダウン。最終のSS22、パワーステージにタイヤと力を温存するためだ。そして、ローブはパワーステージで2番手タイムのラトバラに0.6秒差をつけるベストタイムをマーク。優勝にボーナスポイント3点を加えた完全な形でアクロポリスを締めくくった。ローブはこれでシーズン4勝目。ドライバーズランキング首位を堅持し、2位に浮上したヒルボネンに30ポイント差と大きなギャップを築いた。
 2位はそのまま走り切ったヒルボネン。3位のラトバラ以下、4位マッズ・オストベルグ、5位マルティン・プロコップとフォード勢が並んだ。そして6位にはSS6でセカンドベストを刻んだティエリー・ヌービル(シトロエン)が入り、前回の覇者であるセバスチャン・オジエ(シュコダ)がS2000勢最上位となる総合7位でフィニッシュした。



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