パイクス用「i-MiEV Evo」発進! – RALLYPLUS.NET ラリープラス
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パイクス用「i-MiEV Evo」発進!

 

 5月27日(日)、袖ヶ浦フォレストレースウェイで行なわれた日本電気自動車レース協会(JEVRA)主催の「全日本袖ヶ浦EV50kmレース大会」で、先日発表された三菱自動車のパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライム参戦車両「i-MiEV Evolution」のデモンストレーション走行が披露された。「i-MiEV Evolution」の走行が公開されたのはこれが初めてだ。

 ステアリングを握ったのは、もちろん本番のドライバーを務める増岡浩選手(三菱自動車商品企画本部エキスパート)。集まった報道関係者の熱い視線を浴びるなか、増岡選手が滑り込むように「i-MiEV Evolution」に乗り込み、13:30にコースイン。まずタイヤをあたためるためにコースを1周したのち、ホームストレート上からスタンディングスタート。
「加速がすごいので、皆さん見ていてください」と増岡選手が言うように、モーターのトルクを活かしたスタートダッシュで1コーナーに消えていった。1周して戻って来たストレートもなかなかの速度で通過し、1分17秒73をマーク。最後はサイドターンを決めてみせるなど、元気いっぱいの走りを披露した。

「ハンドリングもいいし、素直なクルマです。でも、マシンを輸送するまであと2週間、まだまだやることはあるなと思いました。岡崎のテストコースではもう300㎞くらい走っていますが、そこではマキネンが乗っていたWRカー(4輪スリックで全開走行)よりも速いんです。やはり立ち上がりのモーターのトルクがすごいんですね。今のところ、0-100㎞/hのタイムは3秒台です」

「リヤサスのセッティングは決まってきたので、あとはフロントサスと空力ですね。モーター電池はデータ上、マックスパワーが出ているので、大丈夫だと思います。現地入りしてから本番用の電池でシェイクダウンを行ない、レース前の水・木・金に練習走行と予選で本番のコースを走れるので最終的な確認をします。もちろんクラス優勝したいですね。目標は10分台前半です。やるべきことはすべてやってきたので、あとは結果を出すだけです」と、笑顔で語ってくれた増岡選手。

 パイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムは7月3日(火)〜8日(日)に、米国コロラド州で開催される。ダカールラリーで日本人初の2年連続総合優勝を果たした増岡浩選手と三菱自動車の、新たな挑戦に期待だ。

 走行の様子は、後日RALLYPLUS.NETで公開する予定。お楽しみに!



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