今週開幕するWRCラリーメキシコで、シトロエンは開幕2戦に続くポディウムフィニッシュを狙っていく構えだ。
今季最初のグラベル戦は、大西洋を越えてメキシコが舞台。気温も海抜も高く、こういった環境はヨーロッパでは見られない。しかし、過去14回開催されてきたWRCメキシコラウンドで、シトロエンは通算7勝とマニュファクチャラー最多の記録を誇っている。セバスチャン・オジエ自身も4勝をマークしており、モンテカルロ、スウェーデンとポディウムに上がっているチーム力を、メキシコでも見せつけようと準備を整えている。
開幕戦モンテカルロを勝利で飾ったが、スウェーデンでは総合11位に終わっているオジエ。11度目の参戦となる今回のメキシコでは、初日を走行順3番手でスタートする。
「プレイベントテストの2日間は、いい内容になった」とオジエ。
「テスト中は幸い、とても暖かかった。もちろん、メキシコほどは暑くなかったが。スウェーデンでは本領を発揮することができなかったので、ポテンシャルをフルに発揮したい。素晴らしいステージだが、2ループ目はいつもマシンに厳しい。標高も高いので、馬力が下がるだけでなく冷却にもトラブルが及ぶ危険もある」と、気を引き締める。
一方、スウェーデンで2位と大健闘を見せたエサペッカ・ラッピは、メキシコの参戦経験は過去1回。初日の走行順は5番手と条件がよくなるため、経験の不足を補いつつ、高ポイントの獲得を視野に入れている。
「スペインでのテストで、C3 WRCをドライブすることに、より余裕を感じられるようになった。このマシンと一体になった感じが強まっている」とラッピ。
「でも、ラリーメキシコでの自分の経験は、とても限られたものであることもよく分かっている。2017年にレッキに参加し、昨年、1度参戦しただけだ。だから、トップ5でフィニッシュできれば上々だと思う。走行順はアドバンテージがあるので、それを大いに活かしたい」