WRC第3戦メキシコは7日木曜日のシェイクダウンを終えて、トヨタのクリス・ミークがトップタイムをマーク。2番手にはアンドレアス・ミケルセン、3番手にはティエリー・ヌービル、4番手にはダニ・ソルドとヒュンダイ勢が3台僅差で並んだ。
モンテカルロ、スウェーデンという特殊なコンディションで始まったWRCシーズンの、本格グラベルラリーの幕開けとなるメキシコ。とはいえここも、標高と気温の高さでマシンへの負荷が高く、ひと筋縄ではいかないラリーだ。シェイクダウンは、ここ数年と同様、レオン近郊にある5.31kmのステージで行われた。
前戦のウイナー、トヨタのオィット・タナックの走りに注目が集まったが、なんとタナックはステージの途中でマシントラブルによりストップ。タイムを記録することができないままセッションを終えることとなった。エンジン関連のセンサートラブルだとテクニカルディレクターのトム・ファウラーは説明する。トヨタにとってはこれまであまりゲンの良いラリーでないだけに、スタート前に不安を払拭しておきたいところだ。
ミークとヒュンダイ勢のトップ4に続くのはシトロエンのセバスチャン・オジエ、トヨタのヤリ‐マティ・ラトバラ、Mスポーツ・フォードのエルフィン・エバンスと各チームのマシンが続く。8番手にはシトロエンのエサペッカ・ラッピ、9番手にMスポーツ・フォードのテーム・スニネン。タナックを除いたWRカー総勢9台のうち、ヒュンダイの安定感が光るかたちとなった。
ラリーはこの後、グアナファトでのセレモニアルスタートを経て、恒例の市街地ステージで幕を開ける。SS1は日本時間3月8日の11時08分スタート。
WRCメキシコ シェイクダウン結果(トップ10)
1. K.ミーク(トヨタ・ヤリスWRC) 3:44.2
2. A.ミケルセン(ヒュンダイi20クーペWRC) +0.1
3. T.ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC) +0.3
4. D.ソルド(ヒュンダイi20クーペWRC) +0.4
5. S.オジエ(シトロエンC3 WRC) +0.9
6. J-M.ラトバラ(トヨタ・ヤリスWRC) +1.2
7. E.エバンス(フォード・フィエスタWRC) +1.3
8. E.ラッピ(シトロエンC3 WRC) +2.5
9. T.スニネン(フォード・フィエスタWRC) +4.3
10. B.ゲラ(シュコダ・ファビアR5) +15.7