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世界RXポルトガル:ペター、選手権首位タイでタイトル防衛に好発進

 

世界シリーズとして2シーズン目となる2015年FIA世界ラリークロス選手権は、4月24−26日、ポルトガルのモンタレグレ・ラリークロスサーキットで開幕した。

初代王者としてシリーズ連覇に挑むペター・ソルベルグ(シトロエンDS3)は、予選の4ヒート、ファイナルの計6レース中、3レースでトップをマーク。ポールポジションからスタートしたファイナルでは2位に甘んじたものの、合計ポイントでは選手権首位タイに並び、タイトル防衛に向けて好発進を見せた。ペターはこのイベントで、同サーキットのラップレコードも更新している。

強い雨と風に見舞われた乱調の中、ターマックセクションではスピンや転倒が相次ぐなど、走行にもアクシデントが頻発した。ペターもセミファイナルからセンターディファレンシャルにトラブルを抱えての走行を強いられた。

「ファイナルでの2位も、すごくうれしいよ」とペター。「センターデフのトラブルの他に、ギアシフトも緩んできて、セミファイナルとファイナルはかなり厳しかった。正直、クリストファーソンの優勝を阻むチャンスはほとんどなかった。でもとにかく、タイトル連覇に向けていい滑り出しが決められたよ」

そのファイナルを制したのは、世界RXデビューのヨハン・クリストファーソン(フォルクスワーゲン・ポロ)。フォルクスワーゲン・チームスウェーデンから参戦するクリストファーソンは、北欧ツーリングカー選手権やポルシェ・カレラカップ北欧などでタイトルを獲得してきたレーシングドライバーだ。

今回のファイナル、スタートでは、ポールシッターのペターと共にフロントローに並んだ。しかし、ファイナルがスタートすると好発進を見せ、今季もファイナルでの最初のコーナーを制したドライバーに贈られる「モンスター・エナジー・スーパーチャージ賞」の、今季初めての受賞者になると共に、このままファイナルを制した。

「本当にうれしいよ」と大興奮のクリストファーソン。「スタートラインでは、エンジンがストールしそうになったんだ。サーキット全体も信じられないくらいスリッパリーになっていたけど、クリーンなレースができた。サイドウィンドゥから外を見ることができなかったから、実際のレースよりもサバイバルだった」

チーム・プジョーハンセンのティミー・ハンセン、デイビー・ジーニー(プジョー208)が3位、4位でフィニッシュ。ヒート2終了時点で首位に立っていたアンドレアス・バックラッド(フォード・フィエスタ)はファイナル進出を果たしたP-G・アンダーソン(VWポロ)と接触があり、バックラッドは5位、アンダーソンはリタイアとなった。

世界ラリークロス選手権第2戦は5月1−3日、ドイツのホッケンハイムで、DTMとの併催で開催される。

世界ラリークロス選手権ポルトガル・ファイナルヒートリザルト
1 Johan Kristoffersson 4:34.242
2 Petter Solberg 4:38.032
3 Timmy Hansen 4:45.929
4 Davy Jeanney 4:47.167
5 Andreas Bakkerud 4:51.232
6 P-G Andersson N/A

ドライバーズ選手権ポイント(開幕戦終了時点)
1 J.クリストファーソン 27 pts
= P.ソルベルグ 27 pts
3 T.ハンセン 24pts
4 A.バックラッド 21pts
5 D.ジーニー 16pts
= P-G.アンダーソン 16pts



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