今週、初めてWRC戦として開催されるラリーチリは、未知の部分も多く予測不可能だ。しかし、シトロエンは今季、開幕戦から途切れなくポディウムフィニッシュを続けており、この流れをチリにもつなげていく構えだ。
「初めて挑むラリーは、いつでもエキサイティングなものだ」とチーム代表のピエール・ビュダール。
「素晴らしいステージのようだし、全員が経験のない状態で挑むため、全く予想のつかない戦いになりそうだ。レッキが非常に重要になるし、天気も鍵となるかもしれない。チームとしては、クルーにC3 WRCを最高の状態で準備し、チリで6戦連続のポディウムを獲得する決意だ」
アルゼンチンでは珍しく大きなミスでイベント初勝利をまたも逃したオジエは、その隣国であるチリのステージでは好走を見せたいと意欲を見せる。
「配付された動画を見る限りでは、道はアルゼンチンとはかなり違うようだ」とオジエ。
「ステージはかなりリズムに乗れて速度域が高いようなので、ラリーGBの薮を抜けるセクションを彷彿とさせる。今回は、もう少しいいパフォーマンスが出せることを期待している。路面が細かいグラベルの厚い層に覆われていることは変わりないので、走行順が早い者には厄介になるかもしれない。最近、雨が降っているので、どこまで道が掃けているのか、しっかりチェックしなくてはならない」
一方、経験の浅いエサペッカ・ラッピにとっては、誰にとっても未体験のラリーで経験不足の不利が軽減されることになり、ここで調子を上げて行きたいところだ。
「シーズンの滑り出しは厳しい内容になっているので、チリでは絶対に相応のリザルトを収めて、マシンでの自信をつかみたい」とラッピ。
「金曜日は自分たちに優しい天気になってくれることを願っているよ。ドライのままなら、道は砂利が覆っている可能性が高い。そうなれば、走行順が遅い利を最大限に活用して理想的な滑り出しができる。とてもいいステージのようだし、興味深い。路面はよさそうだ。少なくとも、主催者から配付された動画ではそのような感じだった」