ヒュンダイ・モータースポーツは、今月末に開催されるWRC第7戦ラリーポルトガルのドライバーズラインナップを変更。ティエリー・ヌービル、ダニ・ソルドに加え、セバスチャン・ローブを起用する。理由として、激戦を極めているマニュファクチャラーズ選手権のタイトルに向けての決意の表れとしている。
ローブは今月開催されたWRCの新規イベント、ラリーチリでコンペティティブな戦いを見せ、3位でフィニッシュ。ローブにとって、ヒュンダイでの初ポディウムとなった。このイベントでは、ティエリー・ヌービルがクラッシュによりリタイアを喫していたが、ローブがポディウムに上がったことでマニュファクチャラーズ選手権での首位を死守している。ポルトガル戦はシーズンの折返し地点となるが、ヒュンダイは現在、29ポイントのアドバンテージを握っている。一方、当初ポルトガル戦の参戦を予定していたアンドレアス・ミケルセンは、6月のサルディニア戦で戦線復帰するとしている。
チーム代表のアンドレア・アダモは「この決断は、簡単には決められなかった。我々はチームとして前進しなくてはならず、我々のクルーラインナップを最も効率的な形で起用していかなくてはならない」とコメント。
「セバスチャンはチリでコンペティティブな戦いをし、グラベルでもマシンにいい手応えをつかんだ。彼らが参加することで、ポルトガルでのポイント獲得の可能性が高まることになる。一方で、アンドレアスの自信を取り戻すための方法を必死で模索し続けているし、彼が次のサルディニアではアルゼンチンの時のようなアプローチが取れると確信している。我々のようなラインナップを抱えている場合、チリの結果を見たら、即座に対応しなくてはならないのだ」