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WRCポルトガル:ヒュンダイ、チームオーダーでヌービルをサポート

©Hyundai Motorsport GmbH

WRCポルトガル、デイ1で燃料圧のトラブルにより大きく順位を落とし、デイ2をそれぞれ総合45番手、49番手からのスタートとなったヒュンダイのセバスチャン・ローブとダニ・ソルド。

デイ2は、選手権タイトルを争うラリーリーダーのオィット・タナックにもトラブルが発生し、アドバンテージを減らす一方で、選手権首位に立つシトロエンのセバスチャン・オジエと、ティエリー・ヌービルが僅差で4位を争う展開となっていた。上位争いの差が詰まってきた中で、ヒュンダイは上位争いの望みが消えたソルドとローブにチームオーダーを出すことを決断。2人のTCインを遅らせてペナルティを受けることで、走行順を遅らせることにしたのだ。デイ2のスタート順は前日のリザルトによって決められ、ソルドとローブがそれぞれ1番と2番、オジエは7番、ヌービルが8番だった。しかし、ソルドとローブがペナルティを受けたことにより、オジエは2台分走行順が繰り上がり、その後にソルドとローブが入り、その後ろをヌービルが走行する形となった。2人に科せられたペナルティは、ソルドが3分10秒(19分の遅着)、ローブが3分40秒(22分の遅着)だった。

この結果、オジエは掃かなくてはならない砂利も2台分増えたことになるが、さらに煽りを受けたのはMスポーツ・フォード。ローブとソルドが走行順の先頭から消えたことで、エルフィン・エバンスが先頭走行となってしまったのだ。さらにこの日は6番手スタートだったテーム・スニネンも、もちろん順番が繰り上がった。Mスポーツ・フォードのチーム代表、リチャード・ミルナーはこの日を終えて「エルフィンとテームの走行順が早まってしまったので、正直、自分たちに出来ることはなかったが、彼らは走り切った。2人とも、明日のファフェを楽しみにしていると思う」とコメント。

一方、オーダーを出したヒュンダイのチーム代表、アンドレア・アダモは「ダニとセバスチャンは、素晴らしい仕事をしてくれた。チームのオーダーを受け入れて、ティエリーのためにスタート順を変えてくれた。このことは、我々のクルーが一緒に勝利を目指していこうというチームスピリットを固く抱いていることを示している」と語っている。



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