元F1ドライバーで、2016年SUPER GT GT500チャンピオンのヘイキ・コバライネンが、日本スーパーラリーシリーズ(JSR)第2戦/アジア・パシフィックラリー(APRC)第3戦「MONTRE 2019」に参戦する。当初全日本ラリー選手権へのエントリーを予定していたが、今回はインターナショナル部門でのエントリーとなる。
前回参戦した2018年の「新城ラリー2018」に引き続き、アイセロがメインスポンサードする「RALLY TEAM AICELLO」からの参戦となり、マシンのプレパレーションはLUCKが担当。コ・ドライバーは以前の全日本参戦と同様に北川紗衣とのコンビ。しかし、マシンはR3マシンの「トヨタGT86 CS-R3」にスイッチした。
「モントレーを走るのはもちろん初めてだよ。そもそも僕が最後にグラベルラリーを走ったのは、もう3年も前になるんだ(2016年のラリー北海道)。だから、久々のグラベルラリーが本当に楽しみでね。今回、マシンは完全に新しくなった。同じトヨタ86だけど、フルR3スペックのマシンだからね。前回は初めての右ハンドルだし、Hパターンのマニュアルシフトだったんだ(笑)。今回はシーケンシャルが搭載されていて左ハンドル。本当に快適にドライブできている」
SUPER GTをレギュラードライバーとして戦うコバライネンだが、今シーズンは5戦へのエントリーを計画しているという。
「今シーズンは今回のモントレーを含めて5戦に参戦する予定だ。この次はSUPER GTのタイを走って、その後は全日本選手権のカムイに参戦する。サーキットレースはテストの機会も少ないし、実際にマシンをドライブする時間はかなり短い。でも、ラリーは2日間みっちりマシンと向き合える。忙しいなんて問題じゃない、すごく楽しいよ」
今回の目標は大きなトラブルなくラリーを走りきることと、コバライネン。
「テストはラリー前に少しだけできた。グラベルでのこのマシンのフィーリングを確かめることができたよ。でも、実際にラリーのステージを走ってみてからだね。とにかく問題なくフィニッシュして、自分のペースを少しずつ向上させていきたい。もしラリー中に自信を持って走れるようだったら、良いタイムも記録できると思う。順位に関してはあまり気にしていないんだ」