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Mスポーツ、新型フォード・フィエスタR5を発表

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Mスポーツとフォードは、一新されたフォード・フィエスタR5を発表した。

R5モデルとして大成功を収めた現行型の後継となる新型フィエスタR5は、ケルンにあるフォードの工場で製造されるフォード・フィエスタSTラインをベースとしている。Mスポーツはパフォーマンスの面で大きく前進するよう、フォード・モータースと緊密に連携しながら取り組んできた。

1.6リットルターボエンジンは290馬力、4000回転で475Nmのトルクを発生する。直噴インジェクションのパワープラントには、R5規定に準じて32mmのリストリクターが装着されるが、レスポンスとドライバビリティの面で格段の改良が施されている。

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サスペンションコンポーネンツは、フロントとリヤのマクファーソンストラットも含めて一新され、レイガーの3ウェイ調整ダンパーは再設計が行われた。新しいアルミニウム製ダンパーボディにより重量を大幅にセーブ、ジオメトリーはトラクションとスタビリティを最適化するためにリモデルされている。新たに設計されたサデフ製5速シーケンシャルギアボックスと、リンクするフロント/リヤディファレンシャルユニットは、油圧サーボアシストラックとピニオンステアリングが組み合わされ、ブレーキにはブレンボ製鍛造4ピストンフロント/リヤキャリパーが採用されている。

初期設計と開発は2018年1月に始まり、最初のテストは同年12月に行われた。以来、8人のテストドライバーが様々な道やコンディションでのべ30日以上のテストを消化しているという。そのコンディションは、スムースターマック、ラフターマック、酷暑グラベル、ルーズグラベルと多岐に渡る。年間を通してのテストドライバーやラリー優勝経験者、F1優勝経験者まで含まれるドライバー陣がテストしてきたこの新型フィエスタR5は、相応のペースを披露しており、速さ、信頼性、パフォーマンスにおいて、くまなくチェックが行われてきたという。

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このプロジェクトチームを率いたのは、Mスポーツがサポートする新進気鋭の若手、28歳のベルナルド・フェルナンデス。2017年にセバスチャン・オジエが世界タイトルを獲得した際にエンジニアを務めていた。この新型フィエスタR5の初披露は来月のイプルーラリーとなり、エリック・カミリがVIPカーとして登場するマシンのドライバーを務める。最も経験豊富な開発ドライバーの1人であるカミリは、マシンを隅々まで熟知しており、イプルーラリーの高速ターマックは、マシンの初実戦に向けて完璧な環境と言える。

Mスポーツのマネージングディレクター、マルコム・ウィルソンは「フォード・フィエスタR5は、我々が最も成功を収めたグローバルなラリーマシン。Mスポーツにとって非常に特別なマシンであり、現行型も世界中のラリーや選手権で勝利を続けているが、この新型マシンがどんな場所でもさらにいいパフォーマンスを発揮できるようにするため、時間を費やしてきた」とコメント。

「テストプログラムは大規模に行い、新型モデルがどのレベルのドライバーにも合うようにするために必死に取り組んできた。世界中のあらゆるタイプの道でテストを行ってきた。我々は常に若手にチャンスを与え、その実力や情熱を見守ってきた。ベルナルドはその好例。自分自身でこのマシンをドライブしてみたが、彼と開発チームは非常に素晴らしい仕事をしてくれたと胸を張って言うことができる。この新型フィエスタR5が実戦に登場し、さらに成功を収めてくれることを楽しみにしている」



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