今週、サルディニア島で開催されるWRCイタリア戦。前戦のポルトガルから間がないことから、Mスポーツ・フォードは、イタリア向けテストはポルトガル向けと兼ねて行っており、今回はイベント直前のテストは行わずに臨む。ポルトガル後、サルディニア向けのプリペアはわずか3日間で行うという突貫スケジュールだが、ポルトガルではテーム・スニネンが4位、エルフィン・エバンスも5位でフィニッシュしており、同じように暑いグラベル戦であるサルディニアに向けてパフォーマンスに自信を見せている。
2013年に初めてWRカーでサルディニアに参戦しているエバンスは、2015年は自己ベストの4位をマークしており、今回はポディウムフィニッシュを目指す。
「WRカーで初めて参戦した時のことは、どんなドライバーでも覚えていると思う。だから、自分にとってサルディニアは本当に特別な場所なんだ」とエバンス。
「簡単なラリーではないが、数回出ればあそこのチャレンジングなステージの楽しみ方を学べる。今回はイベント直前のテストは行わないが、レッドブルUKのレッドブル・カットイットという芝刈り機でのレースを楽しんだよ! これがサルディニア戦でどれだけ役に立つかは分からないが、最高に楽しかったし、レッドブルUKの他のジャンルのアスリートと交流を深める事ができた。今回のサルディニアでは、ポディウムを目指す。今、戦いはとても厳しくなっているが、クレバーなラリーができれば上位リザルトを目指せない理由はない」
一方、スニネンのサルディニア参戦経験はこれまで3回で、ベストリザルトは2016年の8位だ。今回から、コ・ドライバーにヤルモ・レーティネンを迎え、ベテランのパートナーとともにシーズン後半でさらなる成長を目指す。
「今回からシーズンの残りを、ヤルモ・レーティネンと組むことになった。シーズンの前半にたくさんの成果をともに残したマルコ(サルミネン)には感謝している」とスニネン。
「サルディニアは、今回で4度目の参戦になるので自分としては比較的慣れているイベント。ヤルモとともに、さらにスピードを上げていきたい。前戦からは1週間しか開いていないのであまり準備はできなかったが、全てが予定通りに進めばポルトガルと同じようなペースを見せられる自信はある。新しいコンビなのでしっかり集中しなくてはならないが、タフなラリーだからということもある。とてもラフなラリーだし、すごく暑いので充分に水分を摂ってしっかり食べて、エネルギーを維持していかなくてはならない」