ラリーポルトガルのデイ2は朝から激しい雨に祟られ、マッドコンディションのなかで開催。その様はインドネシアやトルコを彷彿とさせるほど過酷な状態で、ヤリ-マティ・ラトバラやペター・ソルベルグなど多くのドライバーが足をすくわれてリタイアを喫したが、そのなかで最も苦しい戦いを強いられていたのが、4輪駆動のWRカーやS2000車両ではなく、2輪駆動の2WDモデルで参戦したエントラントだと言えるだろう。
事実、WRCアカデミーに参戦する多くのフィエスタR2が急勾配のヒルクライムで失速。タイヤを空転させながら、なんとか登り切る……と言った状態で、リフューエルに辿り付けない車両もあったようだ。デイ3の天気予報も「曇り/雨」となっているだけに、2WD車両のエントラントは明日も過酷なラリーを強いられるに違いない。