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ERCポーランド・レグ1:新井大輝は激戦の4位争いで奮闘、首位はルキヤナク

©ERC / Jorge Cunha / DPPI

ERC第4戦ラリーポーランド(グラベル)は6月28日、ミコワイキ・アリーナで開幕ステージとなるスーパーSSを走行した後、29日は4SSを2ループする8SSの走行が行われ、新井大輝は総合6番手でこの日を折り返した。2018年チャンピオンのアレクセイ・ルキヤナクが首位に立っている。

パンク、ダンパーの破損、ブレーキパイプの交換、さらにクラッチの不調とトラブル続きだったルキヤナクだったが、それでも2番手につけるヒュンダイ・モータースポーツの育成ドライバー、ヤリ・フッツネンとの間に40秒の差を築いて最終日を迎える。
「本当にドラマの多い日だった。マシンのバランスを変えて、5本目ではミスがあり、最終的にはブレーキライン、クラッチ、ダンパーとたくさんトラブルが発生したが、何とか凌いで走り切った」とルキヤナクはまとめる。

ERC / Jorge Cunha / DPPI


ERC3でタイトル経験のあるフッツネンの後ろには、ERC1ジュニア部門ではトップにつけているACCRチェコ・ラリーチームのフィリップ・マレス。予選ステージでトップタイムをマークし、有利な走行順を得たアドバンテージを存分に活かし、トップ3タイムを連発した。

ERC / Gregory Lenormand / DPPI


ERC / Gregory Lenormand / DPPI

その後には、地元ポーランド勢の最上位コンビ、ミコ・マルチェク(シュコダ・ポルシュカ・モータースポーツ)とルーカス・ハバイ(スポーツ・レーシング・テクノロジー)は激しい4位争いを展開。この日を終えて、マルチェクとハバイの差はすわずか2秒だ。

新井大輝は、予選ステージ最後のジャンクションでエンジンがストールし10番手タイムとなった結果、この日は6番手スタートからの走行となった。SS5までは順調に走行を続け、マルチェク、ハバイと5.5秒差内の三つ巴の戦いで奮闘を見せていた。しかし、SS6で右リヤタイヤのパンクを喫したことで10秒以上をロス。それでも「ステージの度に何かが良くなっている」と手応えも見せており、マルチェクに18秒差で最終日の追い上げを目指す。

ERC / Gregory Lenormand / DPPI

ERC1ジュニアのポイントリーダー、クリス・イングラムは予選から調子が上がらず、この日もパワーステアリングのトラブルに悩まされた。SS8前のリエゾンで修復に挑んだことでスタートが8分遅れた上に、その後もトラブルが再発してさらに2分をロス。首位に1分以上遅れの10番手に留まっている。

ERC2では、ファン・カルロス・アロンソ(三菱ランサーエボリューションX)、ERC3ではエストニア・オートスポーツ・ジュニアチームのケン・トーン(フォード・フィエスタR2T)がそれぞれトップにつけている。

ERC / Jorge Cunha / DPPI


ERC / Jorge Cunha / DPPI

競技最終日となるレグ2には、3SSを2ループする6SS・86.44kmが設定されている。

ERCポーランド 暫定結果(レグ1終了時点)
1. A.ルキヤナク(シトロエンC3 R5) 57:53.8
2. J.フッツネン(ヒュンダイi20 R5) +40.0
3. F.マレス(シュコダ・ファビアR5) +52.8
4. M.マルチェク(シュコダ・ファビアR5) +1:18.0
5. L.ハバイ(シュコダ・ファビアR5) +1:20.0
6. 新井大輝(シトロエンC3 R5) +1:38.0
7. A.ドムザラ(シュコダ・ファビアR5) +1:40.7
8. M.エディエルソン(シトロエンC3 R5) +1:51.3



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