Mスポーツ・フォードのエルフィン・エバンスは、治療中のラリーエストニアで負傷した背中の回復が間に合わないことから、8月22日に開幕するWRCドイツも欠場することを、シリーズプロモーター公式サイトのwrc.comが伝えた。
エバンスは、先週のWRCフィンランドも参戦を見送っていた。医者団は回復具合を見守り続けているが、ドイツのターマックステージでの復帰は不可能と判断。代替ドライバーについて、チームはまだ発表を行っていないが近日中には明らかになるものと見られる。
「シーズンのこの重要な時期にいくつもラリーに出られないのは本当にストレスが溜まるが、確実に完治することを確認しなくてはならない」と語るエバンスは現在、ドライバーズ選手権で4位につけている。
「とりあえず乗ってみたらという誘惑もあるが、実際にはもっと時間が必要。復帰する時には、戸惑うことなく完全な状態で復帰する」
フィンランドでは、ガス・グリーンスミスが代替でフォード・フィエスタWRCで参戦。今季のポルトガルに続いて自身2度目のWRカー参戦で、チームメイトのテーム・スニネンに続く9位につけていたが、日曜日にルーヒマキ1回目の走行でペースノートを聞き間違えたことでクラッシュ、木にヒットしている。
ドイツでもグリーンスミスは代替候補となると見られるが、同じく選択肢に上がるのがエリック・カミリ。フランス出身のカミリは、フィンランドでは新型フォード・フィエスタR5 MkIIで参戦したが、ターマックスペシャリストとして知られており2年前のドイツではWRC2優勝を飾っている。
さらに、フィンランドでフィエスタWRCでの参戦が予定されたものの、スタート3日前に本番車で臨んだテストでクラッシュ、スタートできなかったヘイデン・パッドンも候補の1人。パッドンは、2016年のドイツで5位フィニッシュを飾っている。