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【訂正】トヨタ86のJN3仕様がシェイクダウン

 

 トヨタのFRスポーツ、86(ハチロク)が2012年の全日本ラリーに登場する。
 2011年にスバル・インプレッサを駆る勝田範彦が4度目のJN4クラスの頂点に輝き、トヨタ・ヴィッツを駆る天野智之がJN2クラスのタイトルを獲得するなど、輝かしい実績を残す名門チームの「ラック」が開幕戦の「ツール・ド・九州」より同マシンをJN3クラスに投入する予定だという。
 3月1日、美浜サーキット(愛知県)でシェイクダウンが行なわれた。

 当日の86はナンバーが未登録で、エンジンもチューニングが行なわれていない暫定的な仕様にすぎなかったが、同テストはドライバーのオーディションも兼ねて行なわれていることから、ホンダS2000で活躍する筒井克彦やホンダ・インテグラを武器に2010年のJN3を制した香川秀樹、インプレッサで地区戦に参戦する大倉聡など3名のドライバー候補が勢力的にラップを消化。同時に筒井の愛機である全日本ラリー仕様のホンダS2000を持ち込むなど、ライバル車両との比較テストも実施された。

 ラリー仕様の86はABSが作動しなかったことからブレーキがロックする症状が発生したほか、アンダーステアに祟られるなど、まだまだ熟成不足は否めない雰囲気。しかしマシンのセッティングを確認すべく、86のステアリングを握った勝田は「コントロール性が高いし、エンジンもフラットで扱い易い」と好感触を示している。

 事実、勝田がマークしたベストタイムを比較すると、S2000の46.602秒に対して、86は47.872秒と全長1kmのコースで約1.3秒差。
「セッティングを煮詰めることができればS2000に追いつけると思う」と勝田が語るように、今後の熟成次第ではJN3クラスでトップ争いに絡んでくることだろう。
 なお、気になるドライバーのオーディション結果は現在も選考中で、来週中に決定される予定となっている。



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