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ERCズリン:コペッキーが5連覇、激戦のERC1ジュニアは0.3秒差でマレスが戴冠

©ERC / Gregory Lenormand / DPPI

ERC第6戦バルムチェコラリー・ズリン(ターマック)は競技最終日の8月18日、3SSを2ループする103.34kmの走行を終え、大差をつけての首位で前日を折り返していた地元チェコのヤン・コペッキー(シュコダ・ファビアR5 Evo)が、リードを維持して優勝。コペッキーのズリン優勝は5年連続、通算8回目となった。

ERC / Thomas Fenetre / DPPI


コペッキーが独走を続けた一方で、激戦となったのは、クリス・イングラムとフィリップ・マレスによるERC1ジュニアタイトルの争い。2位のイングラムと3位マレスはわずか3.8秒差でこの日を迎えたが、SSが終わる毎に順位が激しく入れ替わり、2位イングラムと3位マレスの差が0.6秒というところで、最終24.88kmのステージを迎えた。しかし、このツイスティなステージ、1回目の走行で苦戦していたイングラムは、最後から2つめのコーナーでワイドになってしまい、マレスのタイムに0.9秒遅れでこのステージをフィニッシュ。わずか0.3秒差で、ERC1ジュニアのタイトルと賞金10万ユーロを逃すこととなってしまった。

「まったくアメージングな気持ち。言葉にならないよ」とマレス。
「もちろん、人生で最大の日。本当にうれしいよ。もちろん、クリスのパフォーマンスも素晴らしいものだった。心から称賛するよ。人生に残る最高の戦いだった」

ERC / Gregory Lenormand / DPPI


一方、ジュニアタイトルを逃したイングラムだが、このズリン戦を3位でフィニッシュしたことでERC部門では、前日にリタイアを喫したアレクセイ・ルキヤナクをかわして首位に浮上した。
「ベストを尽くした。チームには、最大級の感謝を贈りたい」とイングラム。

ERC / Thomas Fenetre / DPPI

ERC2はアンドレア・ヌチータ(フィアット124アバルトRGT)がポジションをキープして部門優勝。ERC3は当初、ジャン−バティスト・フランチェスキ(フォード・フィエスタR2T)がトップフィニッシュを果たしたが、最終SS15で中盤の車両がアクシデントによりコースを塞いだことから与えられたノーショナルタイムがその後、クラーク・オブ・ザ・コースの判断によって調整された結果、前日トップのエフレン・ラレーナ(プジョー208 R2)がトップに返り咲いている。

ERC / Thomas Fenetre / DPPI


ERC / Gregory Lenormand / DPPI

ERCズリン最終結果
1 J.コペッキー(シュコダ・ファビアR5 Evo) 2:05:17.4
2 F.マレス(シュコダ・ファビアR5) +1:31.5
3 C.イングラム(シュコダ・ファビアR5) +1:31.8
4 T.コストカ(シュコダ・ファビアR5 Evo) +1:51.1
5 M.グリエベル(シュコダ・ファビアR5) +1:33.1
6 S.ワグナー(シュコダ・ファビアR5 Evo) +3:07.9



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