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IRCアゾレスデイ2:ミケルセンがリードを拡大

 

2012年IRC開幕戦ラリーアゾレスは2月24日、デイ2(6SS,86.37km)の競技走行が行われ、デイ1で首位に立ったアンドレアス・ミケルセン(シュコダファビアS2000)が後続との差を16.2秒に広げた。難関のグラベルイベントで開幕した今季、タイトル防衛を目指すミケルセンにとって、シーズン幕開けでの勝利が視野に入ってきた。

ミケルセンはこの日を、2010年チャンピオンで昨年のアゾレス覇者、ユホ・ハンニネン(シュコダファビアS2000)にわずか1.4秒差の首位からスタートした。
しかしこの日2本目となるSS5、ハンニネンは スリッパリーなコンディションの下りセクションで珍しくスピンを喫してしまう。
SS7でベストタイムをマークするなど面目も保ったハンニネンだが、SS8は悪天候による路面悪化でキャンセル。ミケルセンとの16.2秒差を、土曜日に設定されている5SSで詰めなくてはならなくなった。

「夜の間にひどい雨が降ったので、今日のコンディションがとてもトリッキーになった」とミケルセン。
「かなりハードに攻めていたけど、ミスをしないように努めてもいた。このラリーは勝ちたい。そのために来たんだ」

ハンニネンは自身IRC9勝目を獲得するには、最終日にかなりハードに攻めなくてはならないことを認めた。
「がんばったけど、スピンした後にアンドレアスに追いつく時間がなかった」とハンニネン。「明日もまだ距離はあるから、攻める以外に選択肢はないね」

3位争いでは、ブライアン・ブフィエと ブルーノ・マガリエスのプジョー207S2000同士が激戦を展開したが、マガリエスがSS6で転倒しリタイアする大波乱が発生した。マガリエスとコ・ドライバーのカルロス・マガリエスに怪我はない模様。
これで前後との差に大きな開きが出たブフィエは慎重なアプローチに切り替え、IRCシーズン6の滑り出しでのポディウムフィニッシュを目指す。

4位争いは、レッドブルシュコダのハーマン・ガスナーJrとシュコダオートドイッチュランドのセッポ・ワイガンド(いずれもシュコダファビアS2000)、ドイツの若手同士が激しい競り合いを見せており、4位ガスナーJrとワイガンドが9.9秒差で最終日に突入する。双方ともアゾレスは初参戦で、ワイガンドは今戦がIRCデビュー。

アゾレス選手権の常連チャンピオン、リカルド・ムーラ(三菱ランサーエボリューションIX)はこの島の難ステージや変わりやすい気候の中で地の利を活かし、総合6位でプロダクションカップ首位につけた。

MスポーツフォードフィエスタS2000のオレクサンドル・サリュークは、立ち上がったばかりのドリームチームウクライナ の期待を背負い、総合7位。チームメイトのオレクシー・タマラゾフはクラッシュでリタイアを喫している。
スバル勢では、セルジオ・シウバ(スバルインプレッサWRX STI)が総合8位、プロダクションカップ2位。R4仕様のWRX STIを投入したルーマニアのマルコ・テンペスティーニは、SS7でクラッシュしてリタイアとなっている。

2WDカップでは、ハリー・ハント(シトロエンD3 R3T)がこの日最初のステージで、コースオフ。ラジエターへのダメージが大きくリタイアとなった。替わってパウロ・マチエル(シトロエンサクソVTS)がカップ首位に立っている。

土曜日には5SS・85.44kmが設定されており、9時56分(現地時間)に最初のSSがスタートする。



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